名作の人気エロゲーランキング20選｜おすすめの色褪せることのない名作を紹介！

前回『【2023最新版】おすすめのエロゲー100選！初心者向けなど幅広いジャンルを紹介！』では、プレイ本数500本以上誇るエロ貞自ら独断と偏見で、製品としてのクオリティーが非常に高い作品をご紹介致しました。

ですが、あくまでも私見に過ぎず、エロ貞の感性に合われない方もいられるかと思います。今回は巷で名作といわれ、人気に色褪せることのない作品をオールジャンルでご紹介。SNSやレビュー、知識を加味し出来る限り客観的に努めたランキングとなります。

エロ貞

評価数の多い作品はどうしてもシナリオゲーに偏るため、幅広く名作を知ってもらうべく何作かはジャンルの違ったものを入れています。ご理解ください！

名作と呼ばれるエロゲーの基準

エロゲーレビューサイト大手の『ErogameScape -エロゲー批評空間-』のデータを元にベースに今回は取り上げます。しかし、本サイトの点数の傾向としては抜きゲーは点数やレビュー数低く、シナリオゲーム系は中央値80点以上、抜きゲーは75点以上を目安。発売経過年数×データ数50（抜きゲーは少なく）を基準に、他レビュー内容や、SNSでの反応を加味致します。

また、テキストだけを読み進めるノベルゲーム系に留まらず、独自のシステムであってり、演出にも着目。本作品でしか味わえないようなクオリティーを誇る作品ピックアップしております。

※解散した「戯画」などDLで入手困難な作品は除外
※同メーカー、シリーズ作品は一作品に厳選

名作エロゲーランキングの評価基準

今回名作を取り上げるということで、各項目以下のように厳しめに評価致します。
5.0…神作級
4.0…名作級
3.0…傑作級
2.0…良作級
1.0…凡作級

キャラクターのクオリティー

ヒロインが魅力的かなど主人公やモブなどを含み、キャラが立っているかの指標。
例えば、悪役なら悪役として中途半端な立ち振る舞いを行わず、ご都合主義でないかなど。

ゲーム内容の面白さ

シナリオゲームならシナリオが面白いか、RPGなどゲーム性あるものは飽きずにプレイできるかの指標。

エロシーンの充実度

エッチシーンが多いなどのボリュームの多さ、実用性の高さの指標。

キャラクターのエロさ

ヒロインが可愛くエッチに描かれているかの指標。コスプレ要素であったりシチュエーションがニッチなどの指標。

名作の人気エロゲーおすすめランキング20選

紹介する名作エロゲー

順位：タイトル	詳細リンク
1位：戦国ランス	詳しくはコチラ
2位：車輪の国、向日葵の少女	詳しくはコチラ
3位：EVE burst error	詳しくはコチラ
4位：素晴らしき日々 ～不連続存在～	詳しくはコチラ
5位：WHITE ALBUM2	詳しくはコチラ
6位：家族計画	詳しくはコチラ
7位：装甲悪鬼村正	詳しくはコチラ
8位：穢翼のユースティア	詳しくはコチラ
9位：CROSS†CHANNEL	詳しくはコチラ
10位：虚ノ少女	詳しくはコチラ
11位：さくらの雲＊スカアレットの恋	詳しくはコチラ
12位：SISTERS 〜夏の最後の日〜	詳しくはコチラ
13位：白昼夢の青写真	詳しくはコチラ
14位：無限煉姦 ～恥辱にまみれし不死姫の輪舞～	詳しくはコチラ
15位：ChuSinGura46+1 -忠臣蔵46+1-	詳しくはコチラ
16位：抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳は どうすりゃいいですか?	詳しくはコチラ
17位：つよきす	詳しくはコチラ
18位：コイカツ！サンシャイン	詳しくはコチラ
19位：サノバウィッチ	詳しくはコチラ
20位：この世の果てで恋を唄う少女 YU-NO	詳しくはコチラ

1位：戦国ランス

大陸の東の端にある島国JAPAN。複数の戦国大名が覇権を争う第4次戦国時代の真っ最中。
鬼畜と呼ばれ大陸で暴れ放題をしてきたランスは、奴隷のシィルを連れてこのJAPANにやってきた。

ランスの目的は、美しいと評判のJAPANの姫や女侍や巫女や女忍者や村娘とかをやりまくる事。
特に’JAPAN一の美女’と噂のJAPAN最大勢力・織田家の香姫を狙って。とあるきっかけでランスが一国の支配者となった事で各国の状況も変化、ランスのJAPAN統一に向けての大進撃が幕を切る！

栄えある堂々の第一位は「東のエルフ、西のアリス」とまでいわれる老舗メーカー、アリスソフトのシリーズ超大作。エロゲー大河とまでいわれて、なんと〇天堂のコンシューマ化も辞退。『ランスシリーズ』から『戦国ランス』を今回ピックアップしてご紹介します。

主人公同一でリリースされたシリーズ本数はミニゲームを含めて約17本。初代は1989年に発売され、2018年『ランスX』をもって物語の幕は閉じました（ゼロシリーズとして古い作品はリメイク中？）。その『ランスX』の評価はErogameScapeエロゲー批評空間様で総合TOP1位です。

ですが、本作のレビューは過去作を追っかけているファンによるところが大きく、「始めるならどこから？」という点と『ランスX』に以上の「面白さ」を加味し、本作『戦国ランス』を推挙致しました。

ゲーム性は地域戦略SLG。キャラの特性に加えて、ユニークキャラをリーダーに据え兵数を増強したり、編成を工夫したり。いろいろと頭を使うバトルシステムです。ランダム要素など初見ではかなり難しいですが、その分やり応えあり。「時間泥棒」と評され、ランスシリーズ本作が一番と推される方多数見受けられます。

各国ユニークキャラが在籍しており、条件を満たすことによって自国の味方につけ、勢力拡大を図ります。勿論美しい姫君などはランス君がお持ち帰り。エッチシーンも多数収録され、キャラクターも豊富。遊べるエロゲーを代表する名作です。

2位：車輪の国、向日葵の少女

罪を犯すと『特別な義務』を負わされる社会。罪人を更正指導する『特別高等人』という職業を目指す主人公・森田賢一は、その最終試験のため、とある田舎町を訪れる。

『1日が12時間しかない』、『大人になれない』などといった義務を負う少女たちと学園生活を送るが、『恋愛できない』少女・夏咲と出会ってから、賢一の歯車が狂いだす。

崖にひっそりと建てられた自分の墓、山間洞窟に隠された父親の遺産が次々と賢一を追い詰めた。
贖罪を問われることになった男が見た、車輪の国の真実とは……。

単純明快。感動するシナリオを味わって泣きたい方向けの本作『車輪の国、向日葵の少女』。ヒットメーカー「あかべぇそふとつぅ」の代表作と言えばこちらになります。各ヒロイン「特別な義務」を背負っている物語設定がストーリー展開に響き、感動し多くのユーザーから支持。一昨年くらいには再販もされた名作です。

罪を犯すと「特別な義務」を負わされる社会を舞台に、主人公は罪人を更正指導する『特別高等人』という職業を目指し、最終試験としてとある田舎町を訪れる梗概。様々な義務を負う少女たちと学園生活を送るが、『1日が12時間しかない』『大人になれない』など、様々なペナルティを負わされているヒロインたち。主人公たちはその義務にどのように向き合うのか物語の展開が感動を誘います。。

シナリオが良いとキャラクターにも非常に愛着が持て、キャラ性も◎。なぜ彼女たちは罪を犯したのか。そのペナルティによる彼女たちとの隔たり。普通の恋愛とは違う、障害のある純愛が本作の一番のウリ。ヒマワリの咲く街を舞台にしている本作、夏ゲーとしても代表作です。

3位：EVE burst error

■小次郎編
私立探偵「天城小次郎」。
久々に舞い込んだ依頼は、とある美術品の捜索依頼。
怪しげな依頼人、高額な報酬にうさん臭さを感じながらも、引き受けることに。
しかしその裏には恐るべき陰謀が隠されていた…。

■まりな編
任務達成率99％を誇る政府機関の天才エージェント「法条まりな」。
今回の任務はエルディア国大使の令嬢「御堂真弥子」を護衛すること。
次々と迫る刺客…その目的と真相に迫る！

本『EVE』シリーズの一作目の『EVE burst error』。本作だけでもPSPやPS4、ビジュアルも変わりWin版などリメイク回数は数知れず。続編となるストーリーも今なお展開中であるミステリー・ハードボイルド系作品になります。対応OSの関係上、リメイク版をご紹介（ストーリー改編ありません）。

テキストを読み進めるノベルゲームに変わりはないのですが、本作の特徴はマルチサイトによるアドベンチャーシステム。プレーヤーは2人の主人公’小次郎’と’まりな’をコマンド選択で操り、ある難事件の謎に迫る物語になります。

ザッピングにより、二つのシナリオを自由に切り替えてプレイが出来、一方で何かが起こるともう一方に影響をもたらすシナリオが本作のウリ。’小次郎’はしがない探偵として、’まりな’は内閣調査室のエリートとして各々別の事件を追いますが、その延長線上で交錯する物語の展開が今なお人気を博し、シリーズが出続けている証拠です。

エロゲーでの推理系ジャンルは珍しく、しかも名作。コマンド操作によって推理が進行する過程で作品に没入し、一方の視点からもう一方の事件の真相に触れる瞬間がたまらない、物語が交錯する上手さが最高のシナリオゲームになります。

4位：素晴らしき日々 ～不連続存在～

空に連れてかれる日と呼ばれる日。あるいは、素晴らしき日と呼ばれる日。
それともその名は終ノ空？ 鏡の世界？ 不思議の国？
いくつもの言葉で語られる境界の日。

空いっぱいにつまった言葉を眺める少女。彼女が見上げる空は、幾多の色に染まっている。
夏の……とある暑い日差しの日をめぐって、いくつもの視点が交差する世界……。

世界の端を見つめてみたいという少女は、世界の果てで何を見るのであろうか……。

世界の果て。世界の限界。その先の風景。

一つの物語が終わり、新しい物語が始まる。
その時……ボクは君におとぎ話をしてあげよう。

萌えゲーアワード2010大賞銅賞・シナリオ賞金賞を受賞した『素晴らしき日々 ～不連続存在～』。本作は人が直面する誰しもが抱える苦悩やコンプレックスなど「生きる価値・意味」についての哲学的命題に触れ、考えさせられる作品です。

表面的なヒロインとの恋愛を楽しむ疑似恋愛や性的発散のための抜きゲーとは違い、永遠の命題である「人間としてどうするのか」と問い掛けたシナリオが本作の大枠となる概要となります。

本作のメインは考えさせられるテキスト・シナリオになりますが、ビジュアルノベルとしてのビジュアルやBGMなども見ての通りハイクオリティ。衒学的なセリフや、ややエグめの描写（凌辱など）があって人を選びますが、オールプレイの価値が非常にあります。

6つのストーリーから構成させられた物語と最後に繋がるストーリー、そして着地点はタイトルの「素晴らしき日々」に収束します。本ストーリーのシナリオとライターのメッセージ性が高く評価され、「ErogameScape -エロゲー批評空間-」内でも中央値90、データ数2982の高得点を誇り、多くのユーザーに支持され続けている作品です。

他作品と比べるとどうしても難解なテキストであったり、目を瞑りたくなるような描写もありますが、演出のためなら仕方なしと最後許してしまう締めくくりは一読の価値あり。この機会にぜひ体験してみてください。

5位：WHITE ALBUM2

—introductory chapter—
冷たい風を震わせて、歌が聴こえてきた――

夕暮れの音楽室で俺が奏でるギターに合わせるように。隣の教室で顔も知らない誰かが奏でるピアノに合わせるように。

屋上から響いてきた、鈴が鳴るように高く澄んだその声は、バラバラだった俺たち三つの旋律を繋いでくれた。

始まりは、そんな晩秋。そのとき、誰かが誰かに恋をした。一足遅れの、してはいけない恋を。

—closing chapter—
冷たい風を震わせて、歌が聴こえてきた――

三年前に凍らせたはずのあの歌が。情熱に突き動かされ、純粋な想いを綴った、欺瞞の歌が溶けてゆく。

あの、三人だった冬も今は遠く、一人と一人の季節を何度も繰り返し。

寂しい二つの旋律は、互いを惹きつけ傷つけて、そしてまた、新たな旋律を呼び寄せる。

届かない恋なんてしない。だって、もう人を愛せない

「Leaf」から発売の『WHITE ALBUM2』は、キャラゲーのような甘い恋愛模様とは違う、「切ない」恋愛が主題の作品で、その醜さ・儚さが数々のユーザーの琴線に触れた”冬ゲー”の代名詞となる作品です。シナリオはアニメでも有名な『冴えない彼女の育てかた』の著者’丸戸史明’氏。エロゲー会でも絶大な支持のあるライターさんです。

本作は2部構成となり、「introductory chapter」「closing chapter」の2作で物語は完結致します。物語の結末を迎えるということで、後半の「closing chapter」の評価が非常に高く、そこらにありふれたエロゲー恋愛モノとは一線を画します。「心温まる」とは真逆の「うまくいかない恋愛」。男女3人の人間関係の縺れを描いたストーリーが本作の内容です。

ヒロインたち心理描写がエグいほどのリアリティを持たせたところは評価。必ずしも実る一般的な恋愛系エロゲーとは違い、ヒロインたちの辛さが心にグッとくる、少しリアリティを持った恋愛モノを求めている方には必見の作品です。

6位：家族計画

主人公・沢村司は、家族の温もりを知らぬまま世間の冷たい風に当たってきたせいで、少しばかり排他的な人間になってしまった。そんな司がある日、路地裏で一人の行き倒れの少女を拾った。チャイニーズ。言葉も通じない。司が最も関わり合いたくないタイプの一人だった。

だが、司はその少女と同居生活をする羽目になってしまう。それをきっかけに司の周りには次々と問題ありげな人々が集まってきた。彼らの共通点は、「家族の欠落」だった。やがてこの集団は共同生活を強いられていく…。

「D.O.」から初版2001年に発売された『家族計画』は、タイトルの通り「家族の絆」を題材にした作品で、コンシューマ移植・リメイクなども行われた、こちらも泣きゲーの代表格になります。今ほどDL販売が盛んでなかった時代にも本作はプレミアム価格で、理由としてはシナリオの良さ。何を隠そう旧’山田一’、現’田中ロミオ’氏の執筆した作品だからです。

「家族の絆」とはいったものの、主人公は家族の温もりを知らない少し排他的な性格で、ひょんなことから路地裏で一人生き倒れた少女を拾います。それをきっかけに主人公の周りに様々な問題を抱えた人々が集まり、共同生活を送ることとなる梗概。主人公は次第に家族の温もりに触れていく心の温まるシナリオです。

感動するお話以外にも魅力的なところは沢山あります。1つは偽家族メンバーの面々。中央に構える大黒柱の高屋敷寛は破天荒な行動力で皆を明るく、母親役の真純は気弱ながらも良い人。長女の青葉は誰も寄せ付けず、準は守銭奴と個性は非常に豊か。

そんな彼ら彼女たちとの競争生活の描写は笑って良し泣いて良し。共通ルートは明るくコミカルで、特定のルートに突入すると、その問題に向き合って、皆で解決をと。人と人とのつながり、家族とは何なのかと考えさせられる物語です。

「家族」という絆に理解しやすく・共感できる感動作が本作。ハートフルコメディを謳いるとおり、涙あり笑いあり。一癖も二癖もあるキャラクターとの掛け合いと物語性の高いシナリオ両者を楽しめ、月並みですが「家族っていいなぁ」と心が温まります。人に対して優しくなれるので、感化される当たり、没入感やシンパシーは素晴らしい作品です。

7位：装甲悪鬼村正

異能の鎧「劔冑」を屠る戦士「武者」が席巻する世界。非公式の警官を称する男・湊斗景明は、赤い劔冑「村正」を纏い、ある時は卑劣な連続殺人犯を、またある時は理不尽な暴虐に挑み、最強の武者たる己の力をもって打倒する。

だが決して、彼が正義を称することはない。「鬼に逢うては鬼を斬り、仏に逢うては仏を斬る」─劔冑との合身を果たす時に彼が口にする一句、それは過去を語り未来を予言する、真実の言葉である。

彼は殺すのだ。悪だけでなく、悪に虐げられていた善良な人々をも。

何故なら彼の劔冑は、呪われし「妖甲」、かつて大和全土を地獄に変えた、かの村正なのだから。

ライターの’奈良原一鉄’氏は、「エロゲで剣劇やりたい！」と本メーカー「ニトロプラス」の門を叩き出来たのがこの『装甲悪鬼村正』になります。同氏自ら実は、古流剣術の師範代で、本当に剣術家であることもあり、剣劇に関しては素晴らしい描写を誇る「ダークヒーロー」作品になります。

「劔冑（つるぎ）」という特異な鎧から強大な力を与えられた戦士「武者」が支配する世界を舞台に「善悪相殺」。悪人を切ったなら善人も切らなければならなくなる呪いを持つ劔冑・村正を纏う武者・湊斗景明を主人公とした綴られる重濃なストーリーが本作になります。

剣劇描写は上記の通り勿論のこと、ダークヒーローならではの展開、シナリオの完成度、ビジュアルの良さもひと際群を抜いており「武士道」を体現してるかのような物語が、評価の高いポイントです。

本ブランド傾向から漏れることなく、また物語の性質上凌辱描写は付いてきます。本描写を苦手に思われる方もおられるでしょうが、バトルものとしての主人公のカッコ良さ。戦闘描写での緊張感。どれをとっても云うことはありません。

「これは英雄の物語ではない」のキャッチコピーも強烈で正しくといった感じ。内容は歴史改変SFダークファンタジー。苦手な描写を差し引いたとしても本作をプレイする価値は十二分にあります。

8位：穢翼のユースティア

かつて人間が神に見捨てられ、世界が混沌の濁流に飲み込まれた時、聖女イレーヌが神に許しを請い、それを受けいれた神によって空に浮かせられた都市がこのノーヴァス・アイテルである。

しかし、大崩落（グラン・フォルテ）と呼ばれる悲劇で、多くの人々が死に下層の一部が地盤沈下した。地盤沈下した区域は後に「牢獄」と呼ばれ、他の層とは容易に行き来ができなくなった。

ボルツ・グラードは無秩序状態に陥った牢獄で、物資をやり取りを斡旋し、役人に代わって牢獄の事実上トップとなる。

ボルツ・グラードの元で暗殺者として働いていた主人公カイムは、上層から売られた女性たちを連れて牢獄へ向かう馬車を迎えに行ったが、そこで見たのは女性たちの惨殺死体であった。その中で1人だけ生きていたのは、背中に羽が生える羽化病に罹患した少女ユースティアであった。

シナリオゲーにはストーリーの展開が面白い作品であったり、構成の仕方で作品にのめり込まされたりといろいろなタイプの作品がありますが、「August」から発売の『穢翼のユースティア』は、世界観・物語の設定が良いと言われ支持され続けている作品です。

退廃的な世界観をベースにシリアスかつハードなストーリーを盛り込み、以前まで手掛けていた学園系などの明るい雰囲気とは正反対。娼婦や媚薬などといった要素も取り入れた、ダークファンタジーが本作になります。

この作品を最大級に面白くしているのは上記の通り世界観です。謎の羽の生える羽化病。アンダーグラウンドな退廃的描写。様々な状況の変化・災害・政変によりその世界が抱える問題が明るみになり、主人公の葛藤や魅力的なキャラの問いかけにただクリックしているプレイヤーに本当は何が正しいのかと語りかけてきます。

かのように先の読めない重厚なシナリオが重なって、キャラの掛け合いも合わさり支持されているのが名作と言われる理由でしょう。コンシューマ化もされ、August内の異色の放ったストーリーであるものの、それでも人気であるからして、やはり本作も名作と言えるでしょう。

9位：CROSS†CHANNEL

学院の長い夏休み。崩壊しかかった放送部の面々は、個々のレベルにおいても崩れかかっていた。
初夏の合宿から戻ってきて以来、部員たちの結束はバラバラで、今や、まともに部活に参加しているのはただ一人という有様。

アンテナを完成させてラジオ放送することが課題で、以前は皆で携わっていた去年の夏も今や、参加しているのは一名のみ。

それを冷たく見つめるかつての仲間たち。ともなって巻き起こる様々な対立。そして和解。
バラバラだった部員たちの心は、少しずつ寄り添っていく。

そして夏休み最後の日、放送装置は完成する―
装置はメッセージを乗せて、世界へと―

本作が発売してからDLが普及する以前はプレミア価格でもあった『CROSS†CHANNEL』。シナリオライターを務めるのは’田中ロミオ’氏で、こちらも絶大なる人気を誇ります。様々な媒体にコンシューマ化もされた、学園ものではあるものの一味も二味も違う青春群像劇です。

あらすじは、‘群青学院放送部’に所属する八人のキャラクターたちを中心に描かれた学園青春ADV。「社会に適応できない」と判断された少年少女たちが健常化を目的とした学園での物語で、それぞれ歪んだ想いをもつ登場人物のイベントに注目。特に主人公’黒須 太一’の言動が惹かれる作品です。

本シナリオかなりギミックの凝ったシナリオ展開が特徴的です。詳細はネタバレを含むため、申し上げにくいですが、要は伏線回収が巷では良いと言われています。

本作品の素晴らしさを太鼓判推したのが、『Fate』シリーズで有名なあの’奈須きのこ’氏。彼曰く「超えられない壁」とまで評されたのが本作の『CROSS†CHANNEL』になります。ジャンルは感動を誘う泣きゲー。各ヒロインを攻略する毎に物語の全貌が分かり、また、ノベルゲームとしての選択肢がしっかりと意味を成すルート構成など、読みごたえも十二分に楽しめるシナリオゲームです。

10位：虚ノ少女

昭和三十一年、三月。
私立探偵の時坂玲人は、井の頭公園にてひとりの少女から変わった依頼を受ける。

「捜して欲しいんだ。――私を。本当の、ね」

同時期、巷では猟奇的な犯罪が多発。少女ばかりが誘拐、身体の一部と子宮を切除されていた。
警視庁捜査課の魚住は、昔馴染みで元同僚の時坂に事件の調査を依頼する。

時坂の妹紫が通う学院で、女学生がふたり行方不明となっていた。
学院の教頭の佐伯時生は、紫の兄である時坂に捜査を依頼する。

時坂は三つの依頼を同時に受け、櫻羽女学院へ教師として潜入し、彼女と再会した。
私を捜して欲しいと依頼した朽木冬子。

犠牲者は増え、そして新たな犠牲者に選ばれたのは――

「Innocent Grey」の『殻ノ少女』はこちらもシリーズとなっており、何度も再販されその都度完売を続ける人気作品になります。儚くも美麗なビジュアル。そして推理小説のようなシナリオとシステムで、読み応えのあるミステリーが本作の特徴です。

概要は、プレイヤーが主人公となって事件の全貌を目指すミステリー。30人以上もの人物が登場し、手帳を駆使して人物や証拠などの情報を整理するシステムを採用するなど、推理小説とは似て非なる没入感が味わえる作品です。

序盤から中盤、そして終盤からラストまで飽きさせない物語の展開は秀作。きちんとストーリーが進んでいる実感が味わえ、謎が次々に明かされていく所はゾクゾクしました。多少のグロさはありますがミステリー好きな人なら誰でも楽しめるストーリーなのではと客観的にも思わせられる点は素晴らしいの一言に尽きます。

本作のミステリー要素であるシステムは、「基本ADVパート」「探索パート」「捜査パート」「推理パート」の4つで成り立っています。マウスにより画面上操作することによって物語の進展に繋がるシステムは、ただ読み進めるだけの’ビジュアルノベル’とちがい、’ゲーム’として昇華。前者以上に没入感が味わえる工夫になっています。

残虐な事件を扱う作品の性質上、グロテスクな表現も少なくないため、描写は過激。事件の解明が進むにつれ物語が進行している実感が気持ち良いくらい伝わり、勿論シナリオも良し。ミステリー好きなら是非やっておきたいゲームが本作になります。

11位：さくらの雲＊スカアレットの恋

2020年に生きる青年・風見司は、桜の木の下から100年前へタイムスリップを遂げてしまった。
帝都・東京。そこは新時代への希望に満ち、文化の華が咲き乱れた、輝かしき浪漫の都。

「初歩だよ、司。最後に残ったものが真実なんだ」

そんな帝都でひとり探偵事務所を営む謎の英国女性・所長。
日々金欠にあえぐ彼女のもとで、司は数々の事件に巻き込まれていき……？

枝分かれする彼の運命がたどり着くのは、果たして令和か大正か。

100年の時を超え──
今ここに、桜舞うレトロ・ミステリイの幕が開ける！

「きゃべつそふと」から20年9月に発売された『さくらの雲＊スカアレットの恋』。比較的新しい作品ですがレビュー数・評価点ともに高く、今後語り継がれるであろう名作に等しい作品です。

ジャンルはミステリー。本ジャンルは事件を取り扱う性質上、グロい描写や凌辱などのハードな場面がありますが、敬遠されがちな描写はなく、萌え系に寄り添っています。しかしながらもミステリー要素をしっかりと内包しており、明るいミステリーと言った感じです。

舞台は１００年枚の近代の日本をベースに用いられています。大正浪漫を感じられるSFミステリー。大正時代という時代と舞台についてよく考証され、物語の中には当時の世相や事件、風俗、流行語など一部フィクション混ぜつつ、エロゲーへの落とし込みに成功した印象です。

序盤は伏線を敷き、少々強引な展開であったりで中だるみするは致し方なし。終盤への布石と考えると妥当で、クライマックスなど物語の全貌が分かるとテキストを進める指が止まらなかったのを今でも覚えています。それほどまでにミステリーとしての展開が面白いのが本作のウリになります。

読み応えのあるシナリオ・ミステリー作品を読みたい人かつ、「ハードな描写はちょっと…」という方には打ってつけです。キレイなイラストと大正時代っぽさを感じられるBGMも作品に引き込まれ、クライマックスを飾る’所長’√の展開ときたら「なるほど！」と感嘆せざるおえませんでした。ある程度ニーズも絞れ、イラストやシナリオが気になりさえすれば外れることはありません。

12位：SISTERS 〜夏の最後の日〜

自然豊かな山あいにある白い家。
記憶を失った少年は美しい姉妹とその母に出逢い、ともに暮らすことになる。
姉妹との楽しげな日々に陰りがさす。少年は知らなかった。
そこには秘密がある事を——

「ジェリーフィッシュ」の『SISTERS 〜夏の最後の日〜』。本作をプレイして圧巻に感じない方きっとおられない、そのアニメーションのクオリティが素晴らしい作品です。本ストーリー少々短く、余白のある物語ですが、やはりアニメーションの質は否応にも紹介しなければいけない作品であること間違いないでしょう。

昨今エロゲー作品にアニメーションを搭載したものは珍しくはありません。基本的にはイベントCGを立体に動かすことのできるアプリケーション（Live2DやE-mote）用いてのものが主流です。しかし、本作に搭載されているアニメはなんとセルアニメ。テレビアニメでお馴染みの描画技法を用いた演出が本作で味わえる内容です。

このアニメーションは基本全てに用いられ、立ち絵などにも起用されています。一般的なライトノベルのような挿絵を用いたADVとは違い、全てセルアニメで構成。この点に関してだけでも素晴らしいのですが、アニメの質も一般アニメ以上のクオリティーを誇ります。

ヌルヌル動くだけではなく、細部まで描かれており、体験した感想はテレビアニメ以上（アダルトアニメとは比較にならないくらい）に描き切っております。そのクオリティーをエッチシーンで楽しめる唯一無二の作品が本作。サンプルの画像はアニメの1カットの一部で、没入感の凄い作品であることは間違いなく、兎に角エロい作品でした。

13位：白昼夢の青写真

人類は同じ夢を見るようになった。

ある晩は、女生徒と先生との不倫の物語であり――
ある晩は、劇作家と女優の身分を超えた恋物語――
またある晩は、不登校の少年と教育実習生の淡い初恋――

3種類の夢を、人類は繰り返し見るようになった。
何故、全人類が同じ夢を見つづけるのか。
これは、世界と呼ばれた一人の少女の物語。

「Laplacian」の集大成でもある『白昼夢の青写真』。本ランキングにおいては一番新しい作品ですが、本ストーリーに感銘を受けた方は多数居られました。エロゲー業界からすでに撤退されたメーカーさんですが、人気も留まることを知らない今もなお「シナリオが良い」と語り継がれている作品です。

本作の特徴は、1つの作品の中に物語が4つもある点です。4つの物語全て舞台設定が異なり、ある共通するところから、最後の物語に繋がるというシナリオ構成。それぞれ作風も異なり、現代風シリアスなストーリー。中世の恋物語、そして、アオハル的成長譚。この3つのストーリーから最終章の一人の少女の物語へと繋がります。

イラストはもちろん細かく綺麗でハイクオリティー、シナリオ構成も珍しいです。そして、細やかな表現や台詞が印象的だが、着飾ったような不自然さはなく、洗練されたストーリーが染みる渡る様に感情移入できます。

3つのヒューマンドラマと1つのSF作品、4作分の価値を持つアドベンチャーが本作の一番のウリです。作画、シナリオ、音楽、演技全てにおいて高水準、「Laplacian」の最後の作品というだけあって、気合の入り方が違います。

14位：無限煉姦 ～恥辱にまみれし不死姫の輪舞～

かつて、現実世界から異世界へと落ちた女主人公は、奴隷のような生活を送っていた。過去の記憶はほとんどなく、非力であるがため飼い主である下劣な主人によって、凌辱を繰り返される。

しかし、とある存在の不老不死を持つ王と共鳴したことで主人公は不老不死の肉体を授かり、同時に一切の権利を剥奪されることになる。住人達からは散々な凌辱を受け、不老不死であるため自殺することもできず。ついには、殺せないと分かっていながら王に刃を向け、追われる身となって異世界から脱出することとなる。

それから幾つもの出会いと別れを経て……
時には異世界からの追っ手に脅かされたりしながら、無限のように続く時間を過ごすことになる主人公。果たして、永遠の命を持つ者の未来とはどんなものなのか。過酷な運命を強いられた少女の物語が始まる――

「Liquied」から発売の『無限煉姦〜恥辱にまみれし不死姫の輪舞〜』は、女主人公視点から物語を楽しめる概要になります。王という存在に不老不死を植え付けられ、時代を股に掛ける規模の大きい梗概。凌辱系を全面的に推した作品の中で一番の高評価を得ている作品です。

ジャンルは「不死者への過激淫辱アドベンチャー」。凌辱作品であるだけで、嫌いな方には敬遠されてしまいますが、実は本作ストーリーも面白い。ファンタジー世界観から中世ヨーロッパへ。そしてアメリカ開拓時代、明治日本、現代など、いくつもの時代を経て、人間的にも強く成長し、素スケールも大きく読み応えもある作品です。

死ぬことを許されない女主人公は時間とともに成長。陵辱系ならでは体験できない感動があるのも、当たり前ですが凌辱作品の良さです。凌辱シーンとしてのシチュエーションも幅広く、美麗なビジュアルも相まって実用性は高し。そしてストーリーの面白さが好評に繋がっています。「一気に読み進めることができた」という評価も多く、エロと物語、両方に重要視したい方向けの作品です。

15位：ChuSinGura46+1 -忠臣蔵46+1-

元禄十四年（1701年）三月十四日。
勅使饗応役の任を仰せつかった播州赤穂藩主・浅野内匠頭が高家筆頭・吉良上野介を江戸城、松の廊下で斬りつけるという前代未聞の事件が発生した。

その知らせを聞いた五代将軍・徳川綱吉は激怒し、浅野内匠頭を即日切腹。浅野家には城地没収、お家断絶を命じ、一方の吉良には何の御咎めもなかった。

一夜にして三百人の家臣は路頭に迷い、非業の死を遂げる者もいおり、それでも、亡君の仇を討つべく立ち上がった四十六人の浪士たち。

そして、謎のタイムスリップで現代から江戸時代の赤穂に来てしまった主人公の深海直刃。赤穂浪士の運命に翻弄されつつも、浪士と共に仇討ちへと驀進する―――

当時、萌えゲーアワード2013ニューブランド賞金賞を受賞した「インレ」の『ChuSingura46+1』。本ブランドは史実をコンセプトにエロゲーに落とし込むメーカーさんで、本作は歌舞伎や時代劇など演目でお馴染み「忠臣蔵」をモデルに、武将たちを女人化した作品です。

非常にテキスト量が多くで有名でもあり、モチーフかつオリジナルのあるストーリー。時代劇風ならでは刀通しの鍔迫り合いのスクリプト演出などが高評価。そのバトル描写が特徴的でエロゲ―大河とまで言われるほどの物語です。

吉良上野介義央を討ち取った47人を赤穂浪士。または、赤穂義士と呼ばれ、四十七士のうちの一人の行方がどこかに消え、謎とされているところから、その一人を主人公に添えた物語です。ほか登場人物は全て女性化しており、恋愛要素をいれつつ、かつオリジナルストーリーで旨くエロゲに昇華させたシナリオです。

歴史的史実に沿った出来事にプラスして、エロゲーとしてのオリジナル要素をシナリオに加えた本作。テキストのボリュームは膨大でした（プレイ時間40時間程度）。また、鍔迫り合い・剣劇などの演出にこと細かくスクリプトを打たれ、エロゲーで時代劇を楽しめる点が支持されている理由になります。

16位：抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳はどうすりゃいいですか?

青藍島……通称『ドスケベ条例』によって変態的交尾が許可されている楽園。
しかしそこにも、セックスを忌避する人間たちは存在していた。

同性好きで、兄以外の異性を受け入れられない妹や、ビッチだと勘違いされているギャル同級生。
小さく条例対象年齢外だと勘違いされている先輩に、自分の身体を晒すことに抵抗のある少女。
そして自分に強いコンプレックスを持った少年。

そんな少女たちを主人公ーー橘淳之介は密かに糾合していき、
【反交尾勢力】を標榜する秘密結社【NLNS】を結成する。

彼らに秘密基地を提供し、資金を渡す【謎の老人】が出した条件は、ただひとつ。
「とある少女を見つけ出し、保護すること」
その少女こそが、ドスケベ条例を崩壊させるための鍵だという。

ならば、成すべきことはひとつ。
SHOを欺いて貞操を守り抜き、件の少女を探し出す。
そして――

「――この俺が、ドスケベ条例をぶっ潰す！！」

お笑い芸人でM-1チャンピオンのマジカルラブリの野田さんが大絶賛した本作「抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳はどうすりゃいいですか?」。発売当時はエロゲー界に旋風を巻き起こしたといっても過言ではない、大胆かつぶっ飛んだ設定が反響を呼んだ作品です。

ジャンル的にはコメディかつシナリオゲ。序盤中盤はその世界観に笑い、クライマックスはシリアスかつ感動。メリハリのある作品の言い換えることも出来きます。

その世界観は良い意味で言うと「おバカ」。『ドスケベ条例』が施行された青藍島を舞台のお話ですが、この『ドスケベ条例』関連の下りが面白い。基本ピー音で隠さなければいけないほどの隠語が連発。よくもこんな単語が思いつくなと感嘆させられるほどのセンスを感じ、そのボケに対してのツッコミも面白い作品です。

一言では表しにくいのですが、生徒会/風紀委員長のセリフが「生ハメセックスをしないなど、学園の風紀を乱すつもりか！」と、一般常識に照らすとその違いがわかる世界観設定だと存じます。

『ドスケベ条例』なる言葉があり、そこら中モブキャラがパコっていますが、内容はギャグ＆シナリオゲーで抜きゲーではありません。常時ドスケベが行われていく中で主人公たちの逃避行。熱い戦闘描写であったり、感動するグランドルートなど、意外にもシナリオの幅が広いのが特徴的です。

どれほど淫語聞かせるのかと言うぐらい、おバカな設定におバカなストーリーですが、その中で真面目な話も進めていくので重ねて笑いがこみ上げてきます。ギャグ・泣き・萌え・燃えがすべてつまった作品で、特に笑いたい方向け。マジラブ野田さんが大絶賛したでけの作品ではあります。

17位：つよきす

主人公、対馬レオは私立竜鳴館に通う2年生。対馬ファミリーと呼ばれる幼馴染仲間たちと平凡だけど楽しい日々を過ごしていたが、ある日、数年ぶりに従姉の鉄乙女と出会うことでその状況は一変する。

乙女は、レオの性根を鍛え直す為にいきなり対馬家に引っ越し、対馬ファミリーに執行部を手伝うよう命じる。

従姉で姉代わり、風紀委員長も務める、鉄乙女。家が隣同士で幼馴染、天真爛漫な蟹沢きぬ。
自由奔放お嬢様で執行部会長の霧夜エリカ。執行部唯一の1年生で一匹狼の、椰子なごみ。
巨乳の担任教師で執行部顧問の大江山祈。エリカの親友でクラスの委員長、佐藤良美。
とある事件によりレオに嫌悪感を抱く、近衛素奈緒。

個性的な彼女たちと過ごす、騒がしい日々が幕を開けるのだった

「キャラゲー」の代名詞と言えば初版が2005年のこの『つよきす』です。’タカヒロ’氏が執筆を手掛け、本作以外にも一般作品で言うと『アカメが斬る！』や『結城友奈は勇者である』のアニメ原作者。。強気なヒロインと学園生活を送る恋愛アドベンチャーゲームが本作の概要になります。

本作の魅力はまさしくこのヒロインたち。どのヒロインも色々な「強気」がコンセプトとなっており、様々なツンデレを味わえるのがポイント①。王道的ツンデレからクーデレ、高飛車ツンや、ヤンデレなど「ツンデレ」を幅広く取り扱ったのが本作です。

ポイント②としては主人公を取り巻く個性豊かなキャラクターたちの掛け合い。ヒロインは勿論のこと、主人公の腐れ縁的男友達のギャグやカッコよさといったら他作品とは比べられない良さがあるのが特徴的です。

タイトルの通り「強いヒロイン」がコンセプトの作品。全員とにかく「強」で、物理的に強かったり、傲慢・高飛車・孤高などその強気な性格でも細分化されたヒロイン性がキャラゲーならではです。

その強さとのデレとのギャップがこれまた破壊的。発売当時「ツンデレ」が流行りだしたこともあり、「ツンデレ」好きにはたまらない、ツンデレ作品のバイブルといった著名作品になります。

18位：コイカツ！サンシャイン

ゲーム性ある作品とは打って変わり、こちらは実用性に特化したゲーム性。3Dによるオリジナルキャラクターをつくるキャラメイク。そしてユーザーだけのキャラクターでエッチが楽しめるのが本作「イリュージョン」からリリースの『コイカツ！サンシャイン』になります。

前作の『コイカツ！』をボリュームを本作がカバーする形となっているので、本作の方をおススメ。舞台は学園から南の島での可愛い女の子とのエッチがメインの内容になります。

物語などは特筆する点はなく、3Dキャラメイクよって作成したヒロインとイチャエロを楽しむ作品です。このキャラメイク機能が非常に充実。デザインツールは直感的にわかりやすく、だれでも可愛い萌え系キャラクターを作成することが可能です。

まぶたの形状やアイラインの種類、瞳の色やグラデーションにハイライトの位置・形など細部に拘ることが可能。勿論髪色も任意に組み合わせられ、毛先や根本、前・後ろ・横髪を自由に組み合わせることも出来ます。体型も同様に事細かに。ホクロなども設定できるので、きっと出来ないことはキャラメイク性能を誇ります。

つまるところ、既存のキャラクターに似せることができ、某作品の某ヒロインと瓜二つの外見でエッチを楽しめる点が素晴らしい。アップロード・ダウンロードなど専用サーバーを設けているので、他ユーザーが作ったキャラクターを使用することも可能です。

他メーカーの「KISS」の『カスタムオーダーメイド』は性格が3種類に対し、本作の『コイカツ！サンシャイン』は40種。UI周りも親切な設計で、3Dキャラメイクイチャエロ作品として優秀なボリュームです。

19位：サノバウィッチ

主人公の保科柊史は、『他人の気持ちを感じ取れる』という不思議な力がある秘密を抱えていた。
また、彼のクラスメイト・綾地寧々も『自分の意思に関係なく発情してしまう』という秘密を抱えていた。

2人はただのクラスメイトでしかないはずだったが、ある日、柊史は不慮の事故から衝撃的なシーンを見てしまう。それはなんと発情した寧々のオナニーシーン！

そんなショッキングな事件を経て、2人の距離は急接近。互いの秘密を共有する仲になり、彼は知る。寧々が発情してしまう理由と、『魔女』と呼ばれる存在を――

時と場合を無視して発情する寧々に、密かに行われる『魔女』の活動。
それらに引き寄せられるように集まる、後輩・先輩・転入生。
静かだった日常は慌ただしいものへと変化して、柊史に淡い期待を抱かせる。

「ここから何かが始まるのかもしれない」

萌えゲーアワード2015キャラクターデザイン賞を受賞し、多くのユーザーが初心者におススメするメーカーが本作品を手掛ける「ゆずソフト」。その作品群内一番の好評を支持している作品が本作『サノバウィッチ』になります。

キャラゲー作品を牽引する業界屈指のメーカーさんなだけあって「ヒロインを魅せる」ことに関しては正直に目を見張るものがあります。ヒロインの可愛さを十二分に楽しみたいのであれば本作うってつけです。

キャラクターデザインは超人気イラストレーターの’こぶいち’’むりりん’氏が務め、一般作品でいうと『緋弾のアリア』や『これはゾンビですか?』のキャラクターデザインを担い、エロゲー界隈でも絶大なる人気を誇ります。

萌え系な可愛いビジュアルも然ることながら、シナリオも読みやすく、何よりもヒロインの可愛さを全フリした彼女たちの仕草が非常に魅力的な作品です。本作では現代ファンタジーを舞台に登場人物の見た目も麗しいところが人気の要因でとにかくヒロインの表情・仕草が非常に可愛いのが特徴です。

ギャップ萌えであったり、照れたり、デレたり。SD絵を取り入れポップに描写する点もヒロインの魅力を引き立てます。勿論、エロでの恥ずかしがりな点も惚れ惚れで、流石人気メーカーなだけあってキャラクターのイロハは流石です。ギャグやパロディネタもハズレなく、次の展開が気になるスストーリーも評価の高い所以です。

20位：この世の果てで恋を唄う少女YU-NO

主人公・有馬たくやは幼少期に母を亡くし、歴史学者である父も二ヶ月前に事故で亡くしてしまった。

全てにおいて活力を失ってしまった学生最後の夏休み。ある日、用途不明の丸い鏡とガラス玉のはまった妙な物体が入った小包が届けられ、そこには同梱した手紙が。内容には父親が生きていると思わせるものが記載されていた。

「今夜10時に、この物体を持って剣ノ岬（三角山）へ行け」

指示に従いその場へ向かうと、謎の女性が倒れていた。
そこには学園長と謎の転校生の姿も。瞬間、地響きとともに光に包まれる…。

並行世界を駆け巡る旅が、今、始まる――――

「東のエルフ、西のアリス」とまで言われたその「elf」は数々の名作をリリースしました。『同級生2』や、おやじシリーズの『遺作』などなど。その名作の中でも、埋もれることなく今もなお語り継がれ続けている超名作がこの『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』です。

梗概は一言で言えばタイムパラドックス。他ノベル作品においては選択肢がありルート分岐しますが、本作はこの「選択」をゲーム性に落とし込み、かつ謎解き要素。物語の全貌が明らかになっていたっときの感動が高い支持を受けています。

登場人物の様々な思惑が交錯し、主人公（プレイヤー）の選択によって未来は如何様にも変化しました。どのように選択をするのか、会話からヒントを見つけたり、アイテムを使用し、目的のルートを目指すのが本作のゲーム性です。

要は脱出ゲームのような謎解きがメインとなっている作品です。次第に状況が明らかになりつつも、謎が謎を呼んだり。作品への没入を促し、物語をダイナミックに展開。そして完結と心を掴まされる見事なシナリオ構成でおそらく本システム唯一無二です。

1996年発売ということでレトロ感はあり、ビジュアルも現作品と比べると良いとは言えないかもしれません。エロゲーとしての実用性も高くなく、これらは当時エロゲー主流のシナリオに重きを置いた作風です。ですがこれらマイナスを差し引いてもシナリオの良さは太鼓判を押せます。

Win10版が23年3月末に発売せれ、当時超難易度を誇っていた作品もUI周りは改善。ヒントシステムなど搭載され改修も進んでおり、現ユーザーの方にもプレイしやすい環境も整いました。是非この機会に超名作と言われ続けている作品をプレイしてみては如何でしょうか。

初心者におすすめの名作エロゲーはコレ！

サノバウィッチ

正直に言って、どれを初心者におススメするか非常に悩みました。決してゆず信者というわけありませんが（むしろ筆者はキャラゲー苦手気味）、エロゲーの大前提としてのエロ・キャラクターを愛でるという観点においては、ヒロインの魅せ方が非常に上手いゆずソフトはやはり外せません。

SD絵でコミカルにヒロインの仕草を描いたり、イメチェン風に髪型や衣装が変化。ビジュアルも人気イラストレーターさんが手掛け、丁寧な分りやすいテキストとシナリオ。UI周りも実は便利で、評価されにくいところも妥協がありません。

作品として「シナリオが良い悪い」「ヒロインが可愛い可愛くない」の個人的感想を差し引き、製品としてのクオリティーという点で考えると、ユーザー目線で作られているのは確かです。

そして一番のヒロインたちの可愛さですが、ゆずソフトの凄さはグッズ展開です。エロゲーメーカーの中でトップと言っても過言ではありません。つまるところ売れるから。さらにひも解くとヒロインたちが可愛いからユーザーに支持され、購入されています。

筆者が「ヒロインたちが可愛い」という文章よりも、グッズ展開の多さがそのヒロインの魅力を如実に語っており、とある名シナリオゲー書きのライターさんも「ゆずソフトさんは尊敬する」と述べるほど。やはり本作が初心者におススメではないでしょうか。

まとめ

「名作の人気エロゲーランキング20選」如何だったでしょうか。数多くのエロゲーがある中、今回取り上げた作品はどれもレビュー数が多く、評価点的にも客観性・信頼度の高いタイトルになります。

抜きゲーやシナリオゲ、凌辱ものやゲーム性のある作品、そしてキャラゲーなど幅広く取り上げました。また、システム面やシナリオ構成などオリジナリティ溢れるものが全体としては名作と言われる傾向にあります。読み進めるだけのテキストだけでは名作には成り得ないのかもしれませんね。