【2023最新版】おすすめのエロゲー100選！初心者向けなど幅広いジャンルを紹介！

スマホが普及してからというもの、エロゲーも様々なジャンルやゲーム性などの変遷を遂げてきました。現在では、古き良きを貫く、テキストを進めるノベルタイプ。ゲーム性を追加した遊べるタイプ。スマホプレイやブラウザー対応。はたまたソシャゲなどなど、ジャンルを細分化するとキリがありません。

かくいう筆者もプレイ当初は、「どれをプレイすればいいのか…」と頭を悩ませたもの。
「どんな作品があるの？」
「売れている作品が知りたい！」
「おススメはどれ！？」

これら意見に解決すべく、旧作から新作まで現在もプレイ中、累計エロゲープレイ本数600本を超える筆者がお悩みに寄り添います！
どのようなジャンルなどがあるのかも踏まえ、ご紹介致します。

エロゲーおすすめランキングの評価基準

評価基準は「シナリオ」「キャラ」「ビジュアル」「エロ」「ゲーム性」の中から３つ。ジャンルに対して大切な要素を抽出し☆で評価（ノベルゲームなどはゲーム性がなく、抜きゲーなどはシナリオ性が乏しいため）致します。

シナリオ

物語が面白いか。涙や驚愕、恐怖など心動かされるものがあるかどうかを評価。文章を読み進めていく楽しさがあるかどうかで採点致します。

キャラ

ヒロインなどのキャラクターの魅力度です。脇役は脇役らしく、悪役は残忍で非道か。作品によっては「そんな行動しないだろう…」というご都合主義な展開も無きにしも非ず。キャラクターが如何に活き活きとしているかを表します。

ビジュアル

キャラクターデザインや彩色。基本ビジュアル枚数の多さ特徴的な構図・シチュエーションをイベントCGとして描画されているかを採点致します。

エロ

アダルト作品なので絶対に濡れ場があります。そのエッチシーンが本当に興奮できるかどうかを採点。中にはアニメーションを使ったものや、カットインを用いたもの。バックグランドボイスを搭載した喘ぎ声など実用性を指標致します。

ゲーム性

ゲームの面白さ・飽きの来なさが評価となるポイントです。UI周りや難易度のバランスも加味。RPGやシミュレーションなど作業感が出るゲーム性は減点対象です。

スマホ向けエロゲー

1位：エンジェリックリンクR

異世界の「ニューエデン」を舞台とした物語。内容は、いきなり女神さまに異世界転生をさせられた主人公が、出会った堕天使たちと共に冒険に出るファンタジー。流行りの異世界なろう系になります。

ゲーム性はターン性によるコマンド選択RPG。デフォルメされた可愛いSD絵が動くモーションシステムで、編成とスキルを組み合わせ「オーバーキル」で大ダメージを目指す、そんなバトルシステムです。この「オーバーキル」が、非対象敵キャラにも連鎖的にダメージを与え、爽快感があるところがポイントになります。

実用性に関しては、アニメーションも搭載されており、ヌルヌル動くＨシーンは見ごたえあり。イラストレーターには”みけおう”氏（D.C.Ⅲ DD）や”八重樫南”氏（閃乱カグラ）など豪華制作陣も魅力の1つです。

オートプレイなどのユーザビィリティも高く、ゲーム性が苦手な方もサクサクプレイは可。正式リリースから1ヶ月で累計登録者数30万人を突破するなど、評判は上々で、特にシナリオ面での評価が高く、ポップに楽しめるエロゲが本作の最大の魅力です。

2位：れじぇくろ！〜レジェンド・クローバー〜 X指定

真の英雄となる、壮大な王道ファンタジーがここに―。
「レジェンド」と呼ばれる英雄たちと共に、再来する危機から世界を救う王道ファンタジーSRPG。英雄となって召喚されたヒロインたちと力を合わせ、冒険するのが本作の梗概です。

ゲーム性はマス目を移動して敵と戦う。ランサー・ライダー・アサシンなど各クラスの特徴とクラス相性を考えてキャラクターを編成。近距離・遠距離・範囲スキルなど戦略的に考え、やりごたえも十分なシステムです。

実用性においても『エンジェリックリンクR』同様のHシーン。60fpsのヌルヌル動くアニメーションは滑らかで、チュートリアルでは”ジャンヌダルク”とのフルボイスえちえちタイムがあり。ゲーム性の高いSRPGを探しているのであれば、本作品のプレイをおススメします！

3位：神姫PROJECT R

登録者数600万人超の神々と織りなす話題の超神化系RPG！『神姫PROJECT』。こちらも物語は、ファンタジーを題材にした英雄と幻獣を題材にした世界観が魅力的な作品です。

簡単操作での大迫力のアニメーションバトル。フルボイスで繰り広げられる本格ターン制バトルは、必殺技のバースト攻撃として全神姫に専用モーション搭載。 ド派手で爽快な演出で大ダメージを叩きだせるのが本作のゲーム性になります。

勿論、美少女達とのHシーンはヌルヌル動くフルボイスアニメーション&乳揺れ！ いろんな女の子といろんなシチュエーションでヤレちゃう「神エロ」シーン満載で、特に豊富なシチュエーション（イチャエロから複数ハードプレイまで）が魅力的。

昨年6周年を迎え今月で7周年となる本作、プレイ開始のタイミングは今しかない。サ終の多いソシャゲ界隈だが実績としては十分で、ユーザーが飽きることなくプレイされているからこそ、ここまで長くサービスが提供されているのではないだろうか。

4位：FLOWER KNIGHT GIRL 〜X指定〜

プレイヤーが騎士団長となってカワイイ「花騎士」（フラワーナイト）を率いて戦う『FLOWER KNIGHT GIRL』。可憐なる女騎士が多数登場し、物語を大いに盛り上げる冒険ファンタジーが本作の内容です。

本格派RPGでありながらワンボタンで操作は簡単とUIにも優れた本作。複数の部隊を率いて戦うゲームシステムはまさに新鮮でした。SDキャラとなった花騎士が多彩なアクションを繰り広げる戦闘シーンは必見なターン制バトルがシステムになります。

600体以上のかわいい花騎士たちが登場し、このキャラクターの多さが実用性の幅を広げ、シチュエーションは多岐に渡る。是非、お気に入りのキャラクターを見つけ、エッチシーンに漕ぎ着けましょう。

5位：ふるーつふるきゅーと！R 〜創生の大樹と果実の乙女〜

2019年8月にサービスを開始した『ふるーつふるきゅーと！R 〜創生の大樹と果実の乙女〜』は、タイトルの通り、フルーツをモチーフにした萌え擬人化ブラウザーRPGとなる。

育成したヒロインたちを編成・装備で強化を行いバトルを行う、ターン性コマンドRPGな点はご愛敬。一定のゲージを溜めて発動できる「ふるボッコ」システムで独自性を生み出しつつ、スマホエロゲをプレイされた方にはすぐに慣れることが出来るゲーム性だ。

基本的には1キャラにつき1つのエロシーンのみだが、キャラによってはシーンが2つ用意されていたり、モーションを搭載したエロシーンを見ることができ、実用性に関しても上々。隙間時間に進められる省力設計に特化した造りになっていて、特に忙しい社会人にはオススメできる作品です。

6位：ミストトレインガールズ〜霧の世界の車窓から〜X

2020年9月16日にサービスが開始された『ミストトレインガールズ〜霧の世界の車窓から〜 X』は、物語に「列車」を絡めた作品です。主人公が列車の車掌となり、ヒロインと冒険するストーリーという点が特徴的です。

戦闘（ゲーム性）は、キャラクター5体に指示して戦うコマンドバトル。5種類のスキル攻撃・キャラ強化をできるトランス・必殺技のスペシャルスキルといったシンプルなシステムで、戦闘の倍速や固有カットインも搭載され、ソシャゲのクオリティとしては上々です。

Hシーンは基本隊員とのいちゃエロ。アニメーションも搭載されソシャゲエロゲとしての及第点をクリアし、美麗なイラストとボイスが魅力的で、エロシーン抜きでも楽しむことができます。

ミストレではクオリティの高いエロシーンを拝めるのはもちろん、ストーリーの作り込みも非常に丁寧なので、エロシーン抜きでも楽しむことができるでしょう。

7位：戦国†恋姫オンラインX〜奥宴新史〜

人気PCエロゲー「戦国†恋姫」のオンライン版としてリリースされ、その名の通り戦国時代をモチーフにした世界観が描かれた作品です。歴代の武将たちが美少女となって登場。織田信長や上杉謙信など戦国時代がモデルになっており、歴史好きも楽しめることが出来ます。

ゲーム性はターン制の戦略RPG。最大9人の武将を編成し、6×3マスのフィールドに配置。キャラクターには攻撃・防御・支援などのクラスがあり、戦闘はオートなので状況によって考えることが必要となるシステムになります。

実用性は主人公とのエッチシーン。全編フルボイス。Live2Dによるアニメーション。60fpsでヌルヌル動き、PCソフトとして販売されたものとは違う、完全オリジナルHイベントになります。

原作のある作品ですが、原作未読の方のためにも回想ストーリーは収録され、物語を1から楽しめるかとが可能。原作ファンはさらにヒロインたちとの物語を楽しめ、知らない方は原作に回帰と2度おいしい作品です。

8位：戦乱プリンセスＧ

本作は、将姫と呼ばれるヒロインにに特別なチカラを与える伝説の「龍人（りゅうじん）」となって、天下統一を目指す本格戦国ゲーム。R以上のカードは入手するだけでエッチシーンを楽しめる親切設計になっており、しかもSR以上はフルボイス、SSR上はヌルヌル動くアニメーションシーン付。

気になるゲーム性は、シンプルなカード。デッキを編成し、バトルは基本オート操作。カードには三つ巴の「従・凛・愛」の属性、「前衛・後衛・大将」とあり、ステージによって戦略的に考える必要がある戦闘システムです。

エロゲには欠かせない重要なエッチシーンについては、上記の通りアニメーションはあり。7周年を迎えた超大作は、豪華声優陣が総勢70人以上参加で、和装した強くて可愛いヒロインに出会えることは間違いなし。

チュートリアル突破でレアガチャ１１回無料。毎日ログイン＆ミッションで特効UＲ最大4枚獲得可など新規ユーザーサポートも手厚く、プレイの始めやすさは本作が群を抜いてることでしょう。

9位：おさわり勇者さまR

紹介作品内、一番新しい新進気鋭の作品が本作「おさわり勇者さまR」。様々な異世界から召喚された英雄の女の子たちと絆を深めてダンジョンを攻略する物語です。注目はキャラクターデザインの統一。すべて紅緒氏が担っている点は非常にアツい！

ゲーム性はターン制のカードバトルで、属性やクラス・スキル構成を考えダンジョンを攻略。バトルもオートプレイ可なのでUI周りは申し分なし。難易度も上々で途中、オートプレイでは厳しいところもあり、適当プレイではクリアできない点はアリよりのアリ！

実用性はエロアニメーションありと他作品と遜色ないレベルであるが、注目は他では見られない、おさわり機能なるものもある。画面に大きく表れたヒロインの身体にタッチして親睦を深めるという、なんとも言えない紳士機能を本作品には実装。「きゃぁ♡」と驚くヒロインのリアクションを楽しめ、控えめに言って最高だ。

本ランキング9位との位置づけの理由としては、様子見だ。サービス開始から半年も経っていないが、ゲームとしてのクオリティは高く、今後の動向に注目。開始時期が浅いからこそ、現時点で一番推したい作品が本作である。

10位：卑作

「東のelf、西のアリス」とまでいわれた、elfの代表作がソシャゲとして復活。中年のオヤジがヒロインたちを追い詰め、数々の非道を尽くすハード系作品が本作「卑作」の特徴になります。

「遺作」「臭作」「鬼作」の世界観を引き継ぎ、その登場人物は過去elfから発売された作品がヒロインたちになります。また他商業エロゲー作品とのコラボ。”mink”の『夜勤病棟』の七瀬恋も登場し、古きを知るエロゲープレイヤーには心が刺さる本作です。

ゲーム性はカードゲーム方式。ガチャやストーリーのクリア報酬で得られるカードでデッキを編成・強化とオーソドックスなソシャゲタイプになります。

注目ポイントはイチャラブ系を一切取り除いた鬼畜Hシーン。ヒロインたちを辱めることを得意とする卑作は緊縛や強要・脅迫などを行い、「嫌がるヒロインを無理やり…」といったシチュエーションに特化。イチャラブ系とはちがう刺激を求めている方にはうってつけです。

シナリオゲー（泣きゲー・バトル等）

1位：車輪の国、向日葵の少女

物語性が非常に高い、シナリオゲーの中でも所謂「泣きゲー」の代名詞。「あかべぇそふとつぅ」の超名作と言えばコレ！！！『車輪の国、向日葵の少女』。アニメ化もされた一般作品「無能なナナ」の原作者”るーすぼーい”氏の作品です。

罪を犯すと「特別な義務」を負わされる社会を舞台に、主人公は罪人を更正指導する『特別高等人』という職業を目指し、最終試験としてとある田舎町を訪れる梗概。様々な義務を負う少女たちと学園生活を送るが、『1日が12時間しかない』『大人になれない』『恋愛できない』など、様々なペナルティを負わされているヒロインたちの物語に注目。

なぜ彼女たちは罪を犯したのか。そのペナルティによる彼女たちとの隔たり。普通の恋愛とは違う、障害のある純愛が本作の一番のウリになります。

2位：G線上の魔王

甲乙つけ難い、こちらも”るーすぼーい”氏の作品。純愛系涙のある作品が『G線上の魔王』。美少女ゲームアワード2008大賞を受賞したタイトルです。

現代社会を舞台に、人間社会の崩壊を企み様々な事件を起こす’魔王’。主人公は学園に通いながら、養父のビジネスを手伝う裏カタギな事をしているが、クラスメイトに囲まれながら楽しい学園生活を送っていたところ、魔王の企てた事件に巻き込まれる。

そんなとき一人の少女が現れ、彼女は正体不明の’魔王’をあぶりだすべく、頭脳を駆使した心理戦で事なきを得たが、その彼女こそが忌まわしき少年時代を、ともに戦ってくれた’勇者’だったおいう冒頭になります。

「命をかけた純愛ADV」に違わぬ、白熱した頭脳戦と感動。ミステリー要素も含み、氏曰く「感動させるだけではないものを作りたい」という思いが形になっている作品です。タイトルはクラッシックの有名タイトルを文字っており、収録されているBGMも素晴らしい、そんな内容になります。

3位：家族計画

「D.O.」から初版2001年に発売された『家族計画』は、タイトルの通り「家族の絆」を題材にした作品で、コンシューマ移植・リメイクなども行われた、こちらも泣きゲーの代表作品になります。

「家族の絆」とはいったものの、主人公は家族の温もりを知らない少し排他的な性格で、ひょんなことから路地裏で一人生き倒れた少女を拾う。それをきっかけに主人公の周りに様々な問題を抱えた人々が集まり、共同生活を送ることとなる物語になります。

ハートフルコメディを謳いるとおり、涙あり笑いあり。一癖も二癖もあるキャラクターとの掛け合いと物語性の高いシナリオ両者を楽しめ、月並みですが「家族っていいなぁ」と心が温まる、人に優しくなれる本作で、感化される当たり、没入感は凄いです。

4位：素晴らしき日々 〜不連続存在〜

「ケロQ」から発売の『素晴らしき日々 〜不連続存在〜』は、萌えゲーアワード2010 大賞銅賞・シナリオ賞金賞を受賞した、上作品と違うシナリオの良さ・メッセージ性が強い作品です。

本作は6部で構成され、その1部ごとに主人公（女主人公）が異なる複数視点のある珍しいシナリオです。普通ではない、例えば「兄と妹」「同性愛」の恋愛観やそれぞれの価値観。存在意義やアイデンティティなど内容は哲学的なものになります。

演出もエグいところがあり、人を選ぶ作品ではありますが、様々な感情に訴えかけれる強い衝撃性をもったテキストは一読の価値はあり。「生きる」とは何か、と自分を振り返れることの出来る魅力があります。

5位：WHITE ALBUM2

「Leaf」から発売の『WHITE ALBUM2』はアニメ化などメディアミックスされた恋愛系ストーリーの今なお人気で、『WHITE ALBUM』では、水樹奈々さんが主題歌・ヒロイン声優を務めた同メーカーの有名タイトルです（1と2で話のつながりはありません）。

基本エロゲーにおいて、ヒロインと主人公は以心伝心・相思相愛で終わるのが一般的ですが、本作は男女3人の人間関係の縺れを描いたストーリーになります。「うまくいかない恋愛」もスポットに当て、「心温まる」とは真逆の心を揺さぶられます。

ヒロインたち心理描写がエグいほどのリアリティを持たせたところは評価。ただ好き好き同士で結ばれる恋愛モノとは違う、恋愛モノを求めている方には必見の作品です。

6位：CROSS†CHANNEL

こちらも不朽の名作。田中ロミオの代名詞といえば、この『CROSS†CHANNEL』になります。かの『FGO』で有名、シナリオライターの奈須きのこ氏が「超えられない壁」とまで評したのが本作。そこらの学園ものとは違う青春群像劇です。

あらすじは、‘群青学院放送部’に所属する八人のキャラクターたちを中心に描かれた学園青春ADV。「社会に適応できない」と判断された少年少女たちが健常化を目的とした学園での物語で、それぞれ歪んだ想いをもつ登場人物のイベントに注目。特に主人公’黒須 太一’の言動が惹かれる作品です。

ジャンルは感動を誘う泣きゲー。各ヒロインを攻略する毎に物語の全貌が分かり、また、ノベルゲームとしての選択肢がしっかりと意味を成すルート構成など、読みごたえも十二分に楽しめるそんな本作になります。

7位：パルフェ リメイク

「戯画」から発売された『パルフェ リメイク』。こちらは2005年に発売されたものをストーリーはそのまま、ビジュアルを今風に一新した作品です。シナリオはアニメでも有名な『冴えない彼女の育てかた』の著者’丸戸史明’氏。上記『WHITE ALBUM2』と同じシナリオライターさんです。

大型ショッピングモールオープンを間近に控えたところ。主人公のもとに、義姉が経営していた欧風喫茶「ファミーユ」を出店して欲しいという打診があり、奮闘するストーリー。可愛いヒロインたちがウエイトレス姿に身を纏いと、ギャラゲー的にも楽しめる恋愛系お店モノと言ったところです。

特に印象的なのは登場人物たちのセリフ。ここぞというときに発する詩的な一言は胸に突き刺さり、そんな言い回しがあるのかと感嘆。物語に没入すること間違いありません。ヒロインの可愛さも楽しみたい。かつ、感動できるシナリオを読みたいという方向けで、イラストも刷新されています。

8位：装甲悪鬼村正

「これは英雄の物語ではない」のキャッチコピーは強烈。「ニトロプラス」から発売された『装甲悪鬼村正』もシナリオゲー界隈では高い人気を誇る作品になります。内容は歴史改変SFダークファンタジー。

「劔冑（つるぎ）」という特異な鎧から強大な力を与えられた戦士「武者」が支配する世界を舞台に「善悪相殺」。悪人を切ったなら善人も切らなければならなくなる呪いを持つ劔冑・村正を纏う武者・湊斗景明を主人公とした綴られる重濃なストーリーが本作になります。

描写は少々過激ですが、バトルものとしての主人公のカッコ良さ。武器の美麗なビジュアル。戦闘描写での緊張感。どれをとっても云うことはありません。ライターの’奈良原一鉄’氏は、「エロゲで剣劇やりたい！」と同社の門を叩いただけあって、その表現が本作に十二分に表れています。

9位：スマガ

｢人生リベンジアドベンチャー｣と銘打たれた、こちらも「ニトロプラス」作品の『スマガ』は、文字通り、主人公が何度も生き返りながらハッピーエンドを目指すというスタイルのノベルゲームです。

ある日、主人公は気がつくと空から落下。記憶を失っており、何もわからないまま落下し続ける主人公の前に現れたのは箒に跨って空を飛ぶ三人の美少女達。謎の巨大な敵と戦っている最中だった彼女達の助けは間に合わず、あえなく地面に激突して死亡してしまう主人公だが、神様から人生をリベンジ（やり直し）する能力を得て、何度死んでもやり直して真のハッピーエンドを目指す。そんな梗概です。

単なるループものではなく、繰り返される場面も、各攻略ヒロインとの出来事もすべてが繋がって、最終的に一つのハッピーエンドを目指すという点で、全体として一つのストーリーであると見ることができる構成は『CROSS†CHANNEL』と同じ読みごたえは間違いなし。現在では廉価版が発売されており、リーズナブナなのでおススメです。

10位：なないろリンカネーション

2014年9月「シルキーズプラス WASABI」から発売された『なないろリンカネーション』は、萌えゲーアワード2014にて準大賞を受賞。本作は「転生」をテーマとし、鬼を使役して霊魂をあの世へ送る役目を任された主人公が鬼やヒロインたちとの日々を描くホームコメディ作品です。

主人公’加賀美真’は一人暮らしを始めるために、譲り受けた亡き祖父の家を訪れ、そこで座敷わらしの少女と鬼を名乗る女性に出迎えられ、「霊視」の力があること、加賀美家には代々町に彷徨う霊魂を現世から常世へ送るというお役目があることを知らされる。真は戸惑いながらも役目を務めようとし、その過程でとある事件に巻き込まれていく事になるあらすじです。

仲間たちとの絆や人間関係に重きを置いた心お温かくなるストーリー。ギャグも冴えわたり、公式通り「涙あり笑いありのホームコメディADV」に違わずでした。飽こないストーリーとクライマックスの物語の展開は必見です。

11位：Dies irae 〜Acta est Fabula〜

「light」から発売の『Dies irae 〜Acta est Fabula〜』は、バトルオペラアドベンチャーゲームで、要は伝奇バトルもの。似たような作品にソシャゲで有名な『FGO』でお馴染み『Fate』のようなジャンルの作品になります。

冬の日本を舞台にナチス・ドイツにより生み出された魔導兵器「聖遺物」を操る者達の死闘を描いた物語で、ごく普通の学生で主人公の’藤井蓮’が事件に巻き込まれ、戦わなければ生き残れない現実の前に身を投じることとなる梗概です。

本作の特徴は何といってもバトルの描写。戦う姿のカッコ良さ。力に目覚め死闘を潜り抜ける主人公もさることながら敵キャラの姿勢もカッコイイ。バトル描写は力を顕現させるために詠唱をし、そのセリフが中二心を擽られます。そういった点でいえばライトノベルチックで熱いバトルを楽しみたい方向けの作品です。

12位：俺たちに翼はない

当時、BasiLで制作された『それは舞い散る桜のように』で人気を博した’王雀孫’の新作ということで注目度の高かった『俺たちに翼はない』。本作はその前作で高くなったハードルを悠々と超えることのできたオーソドックスなADVタイプのゲームです。

季節は冬。数多くの鉄道路線が集まる大都市「柳木原」を舞台にした心に悩みを持つ若者たちが繰り広げる群像劇で、物語は章仕立てで進行。それぞれ異なる価値観を持った語り手たちの心情を軸に、迷走する若者たちの交流を軽妙な筆致で綴る青春コメディが本作の内容になります。

シナリオ構成がどういったものか分からなくても「シナリオ構成が良い！」と言えるそんな作品で、物語の設定や時間軸などトリックが仕掛けており、エロゲーと侮ることなかれ。とても技巧的。読む楽しさを味わえるシナリオゲーらしい作品が印象的でした。

13位：穢翼のユースティア

シナリオゲーにはストーリーの展開が面白い作品であったり、構成の仕方で作品にのめり込まされたりといろいろなタイプの作品がありますが、「August」から発売の『穢翼のユースティア』は、世界観・物語の設定が良い作品です。

その気になる設定ですが、退廃的な世界観をベースにシリアスかつハードなストーリーを盛り込んだ異色作。娼婦や媚薬などといった要素も取り入れ、明るい学園モノを手掛けてきた前作とは特色を変えてきています。

暗殺者として働いていた主人公’カイム’は、今は娼館街の何でも屋として生計を立てていた。ある日、とある依頼を受け、売られた女性たちを連れて牢獄へ向かう馬車を迎えに行ったが、そこで見たのは女性たちの惨殺死体。その中で1人だけ生きていたのは、背中に羽が生える羽化病に罹患した少女’ユースティア’であったという物語冒頭。上記あらすじに琴線に触れるのであれば、期待もって構いません。

14位：アマツツミ

「Purple software」の名作と言えば、この『アマツツミ』は欠かせません。初版2016年と比較的新しい本作は全4章構成。その章で中心軸になったヒロインと章後半で恋仲になるか物語を進めるか決めるルート分岐は本メーカーの特徴です。

物語は、人に言うことを強制的に聞かせられる「言霊」。言霊使いは世間への影響をおそれて世界から隔絶された暮らしを送っていたが、主人公’誠’は好奇心から、ある日里を離れて外の世界へと飛び出した。とある田舎町で行き倒れ、’織部こころ’に助けられ、彼は言霊を使い’織部誠’という地位を得て里の外で生活する事となるあらすじです。

「嘘が誠」と言いましょうか。言霊によって登場人物に誤解を生ませた弊害が後になって押し寄せたり、隔絶された特殊な環境で過ごしていたため、世間の常識を知らない主人公。「言霊」によっての世間の隔たりや「言葉の大切さ」を描き、クライマックスの展開は秀逸。「言霊」については同メーカー作品で数多く取り入れられています。

15位：この青空に約束を

美少女ゲームアワード2006ではタイトルを総なめ。大賞・シナリオ賞・主題歌賞・純愛系作品賞・ユーザー支持賞を受賞した作品が戯画から発売の『この青空に約束を』。通称『こんにゃく』と言われ、こちらも’丸戸’氏が携わった恋愛・学園ものです。

本州から南へ離れた島を舞台に学園に通う主人公。島の産業を支えてきた企業の撤退により過疎化が進み、学生寮’つぐみ寮’の住人も主人公とヒロイン4人+寮長先生だけとなり、来年春には廃寮になることが既に決定していた。そんな4月初め、転入生としてきたヒロインはツッパって馴染もうとせず、主人公は自分達の仲間へ引き込もうとする梗概です。

主人公は、一般的な無個性とは違い熱血漢。ちょっと無茶しても物事をやり遂げようとする性格で、廃寮を早めようとする寮外の陰謀も絡み、そういった思惑に対して画策するつぐみ寮生達の最後の一年が感動を誘い、学園ものとしての共感度は非常に高い印象が残りました。

16位：腐り姫

シナリオゲームにおける世界観という点では群を抜いて独創的。本メーカーの紹介なしにはシナリオゲーム好きは語れない「ライアーソフト」の不朽の名作『腐り姫』についてもご紹介。かなり古く、絵のタッチも独特ですが、リーズナブルです。

インモラル・ホラーADVと銘打たれた本作は、伝奇・伝承をストーリーに組み込んだノベルゲームで、サブタイトルの「euthanasia」は安楽死の意。性描写を重視し、主に背徳感のある近親相姦をメインに据え、記憶と現実の綻びから心の隙に赤い着物の少女’蔵女’に滑り込まれ、心身ともに壊れて行く様が描かれています。

画像を背景に据え画面全体にテキストを表示、またはテキスト枠+背景に立ち絵を加えるノベルスタイルに、ワイドサイズでカットされた背景にチップキャラクターをはめ込み、画面下部に字幕のようにテキストを表示。まるで映画的な演出を施し、作品への没入感が非常に高い作品です。

17位：ChuSingura46+1

著名な日本の歴史的出来事について「赤穂事件」というものがあり、歌舞伎や時代劇など「忠臣蔵」としての演目があります。その史実をモチーフにエロゲに落とし込んだ作品がこの「インレ」作品の『ChuSingura46+1』。その他に同メーカーで、義経や新選組などコンセプトにした大河系エロゲーがあります。

吉良上野介義央を討ち取った47人を赤穂浪士。または、赤穂義士と呼ばれ、四十七士の一人の行方がどこかに消え、謎とされているところから、その一人を主人公に添えた物語。ほか登場人物は全て女性化しています。

歴史的史実に沿った出来事に加え、エロゲーとしてのオリジナル要素をシナリオに加えた内容のボリュームは膨大。また、本作鍔迫り合い・剣劇などの演出にもこと細かくスクリプトを打たれ、エロゲーで時代劇を楽しめる、そんな内容です。

18位：金色ラブリッチェ

萌えゲーアワード2017にて準大賞・シナリオ賞を受賞した「SAGA PLANETS」の人気作が『金色ラブリッチェ』。萌え系エロゲーメーカーとして有名な「SAGA PLANETS」ですが、その萌え系に加え、シナリオで勝負も出来るんだぞ！といった作品です。

テーマは「金色」で、本テーマに沿ってメインヒロインが全員金髪という尖ったキャラ性。全寮制の学園に、お姫様に気に入られ、学園に編入することとなった主人公。空き部屋の都合から、女子寮の端に押し込まれてしまうそんな梗概です。

本パッケージ見た目から、無難な疑似恋愛モノかと思いきや、意外や意外。音楽・絵・シナリオどれも素晴らしく、特に最終エンディングは、思わず叫びだしたくなるほどシナリオ展開。癖のあるシナリオゲー界隈ですが、基本は可愛いヒロインたちを愛でる内容なので、初プレイには特にオススメです。

19位：殻ノ少女

「Innocent Grey」作品も是非紹介したい。儚くも美麗なビジュアル。そして推理小説のようなシナリオ。探偵の主人公が猟奇殺人事件を追うアドベンチャーゲームが本作『殻ノ少女』で、続編もあるシリーズ第一弾です。

概要は、プレイヤーが主人公となって事件の全貌を目指すミステリー。30人以上もの人物が登場し、手帳を駆使して人物や証拠などの情報を整理するシステムを採用するなど、推理小説とは似て非なる没入感が味わえる作品です。

残虐な事件を扱う作品の性質上、グロテスクな表現も少なくないため、描写は過激。事件の解明が進むにつれ物語が進行している実感が気持ち良いくらい伝わり、勿論シナリオも良し。ミステリー好きなら是非やっておきたいゲームが本作になります。

20位：世界でいちばんNGな恋

タイトルが秀逸ではないでしょうか。こちらも’丸戸’作品になります『世界でいちばんNGな恋』。内容は明るめの年の差カップルホームコメディADVになります。

職を失い、やけ酒とばかりにスナックでなけなしの金を使い果たし、路上をさまよっていた主人公。とある女性に優しく励まされ、告白することを決意。アパートを経営しているという彼女のもとに向かうと、出迎えたのはその彼女の実娘’美都子’で、実の本人は娘とアパートを残し、他の男と駆け落ちをしてしまっていた…という梗概です。

そんな彼女を放ってはおけなくも、奇妙な住民たちのペースに巻き込まれ、再就職先の同僚には大胆に迫られ、隣のお嬢様には何故か暗躍され、管理人の’美都子’の担任教師にいたっては…とドタバタ具合。楽しくかつハートフルな心温まるストーリーは癒される内容が本作です。

キャラゲー

1位：真剣で私に恋しなさい！

『アカメが斬る！』や『結城友奈は勇者である』のアニメ原作者である’タカヒロ’氏が執筆。みなとそふとの代表作と言えばこの『真剣で私に恋しなさい！』、通称『マジ恋』です。シリーズ作が非常に多く、本作はその第一弾となります。

キャラクターの掛け合いが非常に軽妙で、この登場人物のコメディ・ギャグが端的にいって楽しいそんな作品です。武士のような強い女の子たちがヒロインで、その強さとギャップが非常に魅力的。ストーリーとしてもオチも冗長でないテンポの良さは’タカヒロ’作品の特徴です。

また、その他にも有名声優さんの起用。シリーズ全作合わすと攻略できるヒロインの総数は50近くはくだらない。名脇役な男キャラクターも非常に魅力的な作品。シリーズを追えば追うほど、その登場人物の良さが倍々になり、正しく「キャラゲー」と言えるのではないでしょうか。

2位：アマカノ2

あざらしそふとの有名作品と言えばこの『アマカノ2』。ナンバリングには「2」の文字がありますが本作のプレイから問題ありません。ヒロインや主人公の変わったものが他『アマカノ』シリーズで、本作の続編も今年『アマカノ2+』として発売されます。

内容は疑似恋愛。恋愛関係になるまでの過程：恋人になってからの恋愛模様＝１：１としたテキスト分量は、恋人通しのイチャラブ具合も楽しめる点は特徴的です。ヒロインは3人で、年下・同い年・年上とヒロインのすみ分けも完璧。超人気イラストレーターの’ピロ水’氏のキャラデザも非常に魅力的です。

そのほかにも、見せ場である告白イベントでは、ヒロインから告白or主人公から告白の2種任意で選択できることからヒロインのリアクションを二度楽しめ、疑似恋愛モノとしては素晴らしい作品です。実用性に関しても注力されていることからエロゲーとしてのクオリティは完璧です。

3位：喫茶ステラと死神の蝶

エロゲー界隈で一番の人気を誇るメーカーかもしれないのが本作を手掛ける「ゆずソフト」。初心者におススメな作品として記事に取り上げられるメーカー11作品目が『喫茶ステラと死神の蝶』です。イラストレーターでお馴染み’こぶいち’’むりりん’氏は一般作品でいうと『緋弾のアリア』や『これはゾンビですか?』を手掛かれています。

萌え系な可愛いビジュアルも然ることながら、シナリオも読みやすく、何よりもヒロインの可愛さを全フリした彼女たちの仕草が非常に魅力的な作品です。本作では喫茶店を舞台に登場人物の見た目も麗しいところが人気の要因ではないでしょうか。とにかくヒロインの表情・仕草が可愛い！！！　
ギャップ萌えであったり、照れたり。王道なツンデレ・クーデレや妹系な明るい健やかさ。SD絵を取り入れポップに描写する点もヒロインの魅力を引き立てます。勿論、エロでの恥ずかしがりな点も惚れ惚れ。流石人気メーカーなだけあって本作の紹介は欠かせません。「ゆずソフト」新作も今年発売予定です。

4位：Flyable Heart

「ユニゾンシフト」から発売の『Flyable Heart』。心温まるシナリオと魅力的なヒロインたちの両方を楽しめる作品です。キャラクターデザインには’いとうのいぢ’氏。ライトノベルでは『灼眼のシャナ』や『涼宮ハルヒの憂鬱』をデザインされた有名イラストレーターさんです。

主人公’葛木晶’は、ご飯さえ食べられれば幸せという、ハラペコ学生。そんな彼の元に突如送られてきた、名門「私立鳳繚蘭学園」への入学パンフレットと学生証。彼には転入を許可される覚えなどまったく皆無だったが、そこに書いてあった「学園内食堂での学食食べ放題」の１文にあっさりとつられ、成り行きのまま転校を決断する。しかし、学園到着早々、新しい転校生の事は一切知らないという、驚愕の事実が判明。すったもんだの末、学園での新しい生活を始めていく晶だったがその裏では、彼本人ですら知らない、とんでもない事実が待ちうけていた。

キャラゲーにおいて、どのヒロインかは好みではない作品は大なり小なり趣味嗜好で出て来ますが、いい意味で期待を裏切ってくれたのが本作。登場ヒロインは健気で、伏線も敷かれたシナリオは他ヒロインルートの布石となり、全てにおいて繋がる物語はシナリオ性からキャラクターを好きになれます。２つある生徒会に挟まれるドタバタコメディも明るく面白い。コンセプトも明確なハートフル作品が本作の肝になります。

5位：我が姫君に栄冠を

『マジ恋』と違い、本作はファンタジー世界を舞台にしたコメディ作品、「みなとそふと」から発売の新作『我が姫君に栄冠を』の紹介です。キャラクター同士の掛け合い、シナリオテンポの良さが特徴的な’タカヒロ’氏の執筆で、本作品での登場人物の数は何と70人以上！ ’タカヒロ’ワールドをファンタジー世界観で味わえる作品です。

物語は、人間やエルフに鬼、天魔などの多種族が棲み、魔法のような奇跡が起きるファンタジー世界を舞台。辺境に育つ主人公’シャオン’は師匠の願いから辺境を出てお嫁さんを探す旅に出るという冒頭になります。物語の世界は3つの勢力から成り、全ての勢力の統治者が若い女性、つまりヒロインたちで、各国股に掛ける主人公の冒険譚が内容です。

70体以上の登場人物全てCVありかつ、キャラデザは’wagi’氏のみで統一。バトル要素もあり、活躍する主人公もテンポの良さも相まって爽快。魅力的な非攻略キャラが多数いる本作で、ファンタジー要素も加わり、エルフなど非リアリティな容姿が魅力的なキャラクターたちの数々でした。

6位：つよきす

「キャラゲー」の代名詞と言えば個人的に本作を挙げたいのがこの『つよきす』です。初版が2005年と古い作品ですが、こちらも’タカヒロ’氏執筆。強気なヒロインと学園生活を送る恋愛アドベンチャーゲームが本作の概要です。

主人公’対馬レオ’は、私立の学園「竜鳴館」に通う2年生。幼馴染たちと平凡だけど楽しい日々を過ごしていたそんなある日、数年ぶりに従姉の’鉄乙女’と出会うことでその状況は一変する。彼女は、彼らに生徒会執行部を手伝うよう命じ、転じて美人だけど強気な女の子に囲まれ、レオの生活は大きく変化していくこととなる物語です。

タイトルの通り「強いヒロイン」がコンセプトの作品。全員とにかく「強」で、物理的に強かったり、傲慢・高飛車・孤高などその強気な性格でも細分化されたヒロイン性がポイント。その強さとのデレとのギャップが破壊的。発売当時「ツンデレ」が流行りだしたこともあり、「ツンデレ」好きにはたまらない作品です。

7位：ましろ色シンフォニー

2009年初版、「ぱれっと」から発売された『ましろ色シンフォニー』は、有名イラストレーター’和泉つばす’氏がキャラデザを務める学園恋愛作品。テレビアニメ化やコミックにもメディアミックス済み。発売当時人気を誇ったキャラゲーのひとつです。

物語は、ごく普通の学園に通っている主人公’瓜生新吾’。そんな彼の通う共学校が、同じ街にある名門女子校と学園統合することになり、選抜生徒の一員として10月からの仮統合期間女子校に通い始める事となる。そこで待っていたのは、個性豊かな少女たちとの出会いと、男子に対する拒否反応。
空気をよくしようと’新吾’は奔走する、という物語です。

概要は、正統派の言葉が似合う学園恋愛ADV。女子校に通う主人公というのもハーレムチックでヒロインたちとのキッカケもオーソドックス。「王道直球の学園ラブストーリー」を謳う通り、キャラゲーの基礎の基礎が本作です。各ルート甘々なイチャイチャは素晴らしい印象です。

8位：千恋＊万花

こちらも「ゆずソフト」の作品。2016年発売の9作目となるタイトルは神刀に関する物語、『千恋＊万花』です。『喫茶ステラと死神の蝶』同様にキャラの可愛さ全面に推し、かつ同メーカーの作品中では少々シリアス。主人公の闘う姿もカッコいい作品です。

物語は、「穂織」という古き良き街並みが舞台。この街には’叢雨丸’という岩に突き刺さって引き抜く事が出来ない神刀があった。主人公の’有地将臣’はこの神刀を折ったのが原因で巫女姫であるヒロインと結婚を迫られ、叢雨丸に宿る霊’ムラサメ’や巫女姫に仕えるくノ一が現れ、この町の隠された真実を知ることとなる梗概です。

DL版・Steam版を含めた売上本数は2022年時点で20万本を突破。それほどまでに広いターゲット層に刺さる本作の特徴はやはりヒロイン性。個人的にはこのくノ一の娘’常陸茉子’がお気に入り。全体的に感情豊かかつ意外性、可愛さ、立ち振舞。どれをとっても燻られるヒロインたちは流石「ゆずソフト」といったところで、皆が好きなだけのことはあり、筆者も大好きです。

9位：暁の護衛

本作は「あかべぇそふとつぅ」の姉妹ブランド「しゃんぐりら」から発売。シナリオ’衣笠彰梧’氏、原画’トモセシュンサク’氏のお嬢様お守りADVです。本タッグはアニメ化にもなった『ようこそ実力至上主義の教室へ』の制作布陣。筆者が太鼓判を推さずとも、世間が認めてるシリーズ作品第一弾です。

超一流の資産家令嬢とボディーガード候補の学生を教育する学園を舞台に、無事脱落率90%の教育期間を乗り越えることが出来た主人公’朝霧海斗’。しかし、ボディガードになる意思はなく退学届を出し、街に繰り出す。そこで見た誘拐事件の光景に海人は心を踊らせる。彼が求めていたものは日常からかけ離れた異常行為だった…という梗概になります。

ダークヒーローに近い主人公の言動のカッコ良さと、ヒロインたちの多くがお嬢様キャラな点な内容です。共通パートでは’衣笠’氏のギャグも冴え渡りコメディのセンスもダンチ。キャラクターが一癖も二癖もあり、キャラデザの’トモセシュンサク’氏がそれを表現。とても魅力あふれる登場人物たちが本作のおすすめポイントとなります。

10位：スズノネセブン！

「クロシェット」から発売の『スズノネセブン！』はオーソドックスな学園恋愛モノにファンタジー要素を加えた、俗に言うローファンタジーな作品です。言い換えるなら現代ファンタジー学園モノ。この物語性は同メーカーの特徴になります。

魔法が発展し始めた現代世界を舞台に、主人公は魔法学園に通っていた。そんなある日、成績ワーストセブンのひとりとして呼び出された主人公。合宿に強制参加させられ、参加メンバーには各自課題を与えられ、個性的メンバーと過ごす中で期間中に課題をクリアすることを目指すストーリーになります。

エロゲに許されてる下ネタありきのギャグ・コメディを扱うのが上手く、個性的なヒロインたちはどれも魅力的。特に唯一の貧乳キャラである本ヒロインの’代官山すみれ’が群を抜いており、暗黒面な一面も。この毒づく下ネタボケが憎たらしくも愛らしく、本作品オススメキャラクターである。

11位：蒼の彼方のフォーリズム

萌えゲーアワード2014にて萌えゲーアワード大賞・ユーザー支持賞・11月間賞の3部門を受賞した「splite」の作品『蒼の彼方のフォーリズム』は、学園恋愛モノで特に部活動に青春をかける主人公とヒロインに焦点を置いた作品です。

この部活動についても注目。「フライングサーカス（以下FC）」という空を飛び、マンツーマンで点数を競うスポーツを題材にした内容で、かつては有望なFCの選手だった主人公がヒロインたちにコーチとしてFCを教える梗概です。

学園恋愛モノではありますが、その実はスポコンものでエロゲーとしては非常に珍しいジャンルです。バトルはバトルでもスポーツ系な爽やかな、しかし月並みな悩みを抱えるヒロインたちは等身大的。共感も得られやすいエロゲーが本作になります。

12位：あかね色に染まる坂

発売当初は本登場人物の妹キャラ、’湊’が非常に大人気だったことを記憶しております。「feng」からリリースされた『あかね色に染まる坂』のキャッチコピーは「全国2000万人のツンデレファンとわりとそうでもない人たちに送るドラマチック許嫁＆妹AVG」。

あらすじは、暴漢に襲われそうになった少女を助けるためにファーストキスを奪ってしまった主人公’長瀬準一’。当然のように逆恨みされてしまうが、翌日彼のクラスに転校生として現れたのはその彼女、片桐財閥のお嬢様だった。驚きは続き、実は親同士が決めた許嫁だったことも判明。互いに犬猿の仲の2人に準一の父はある提案を出す。それは来年まで休日にデートをした証 として笑顔ツーショット写真を撮り、お互いが恋愛感情を抱かなければ許婚関係は破談になるという内容だった。

シチュエーション的には恋愛を装うと意外や意外、惹かれあってしまうという偽りの恋？的な物語です。一味変わったシチュエーションがアクセントとなるツンデレヒロイン。対して兄大好きをちょい隠す完璧な妹。その他にも個性的なヒロインが彩る印象が残る作品でした。

13位：夜明け前より瑠璃色な

「August」の代表作といえばシナリオゲーで紹介した『穢翼のユースティア』と本作の『夜明け前より瑠璃色な』を例に挙げる方が多いのではと思います。『穢翼のユースティア』とは違い本ブランド色らしい恋愛チックな月のお姫さまがホームステイしてくる物語になります。

世界観は一見、現代社会との大差ない舞台ですが、そこにSF要素が付加されたストーリー。地球と月との冷戦状態の状況が続く中、月のお姫様が主人公宅に居候する梗概です。月の姫以外にも仕えるメイド・幼馴染・従姉・月の司祭など攻略ヒロインは多岐に渡ります。

メインヒロインの月のお姫様’フィーナ・ファム・アーシュライト’は、王女としてふさわしいだけの才能の持ち主でかつ努力家。責任感が強く真っ直ぐな性格です。理性的で冷静に振舞おうとするのがほとんどだが、主人公の前では負けず嫌いな意地っ張りなところも。姫としての凛々しさに時折見せるデレが俗にいう「凛デレ」。本作の激推しポイントです。

14位：スタディ§ステディ2

「ま～まれぇど」から発売の「スタステ2」は疑似恋愛モノとしてのシステムや演出の光る作品で、昨年10月に発売の新作になります。オーソドックスな学園恋愛モノでコロコロ変わるヒロインの表情に注目です。

そのシステムですが、E-moteによる立ち絵のアニメーション機能。画面上でヒロインたちが動きを見せ、1セリフに喜怒哀楽をバリエーション多く表現。主人公の名前も任意に変更でき、なおかつ好みの呼び名を呼ばせることが可能となるネームシステムも搭載。例えば「タロー」とユーザーがヒロインに呼んで欲しいなら、設定でそれが可能です！

彼女から下の名前で呼んでくれる。そんな機能を実装し、動きもあって表情豊かなヒロインたち。実用性に関してもマニアックかつトレンディなシチュエーションでこちらも申し分なし。主人公＝ユーザーを意識し、学園恋愛作品としては優秀です。

15位：ナツユメナギサ

エロゲー界「キャラゲー」のジャンルで「ゆずソフト」と双璧を成すのが、本ブランドである「SAGA PLANET」。その15作目となるのが『ナツユメナギサ』で、こちらも非常に評価の高い作品です。

過去の記憶がない主人公がヒロインとの交流や時折見る「過去にあったであろう出来事の夢」を繰り返しつつ、主人公の記憶・真相にたどり着けるとかというあらすじ。「真夏の真・純愛アドベンチャー」と謳っての通り、恋愛ものでもストーリー性のある物語です。

「君がいた夏。君がいない夏。君といた夏—3つの異なる夏を過ごしながら…」と気になる公式の文言。かの通り、シナリオゲーとしても楽しめる恋愛アドベンチャーが本作の内容になります。

16位：ノラと皇女と野良猫ハート −Nora，Princess，and Stray Cat.−

「HARUKAZE」から発売の『ノラと皇女と野良猫ハート』（通称：ノラトト）は、現代の日本を舞台としたオーソドックスな学園恋愛アドベンチャーゲーム。シリーズ作品でもある本作の第一弾になり、続編の『ノラトト2』。5周年記念ではさらにその続編の『ノラトト3』なるものの情報もある大人シリーズになります。

地上世界に住むごく普通の少年主人公’ノラ’が、冥界の皇女’パトリシア’の魔法によって猫の姿にされてしまうというファンタジー作品。本作品のテーマは「死生観」とされており、ヒロインの’パトリシア’が冥界の皇女であったり、主人公の’ノラ’が母親と死別していることなどで表現されています。

「死生観」をテーマとした作品ではありますが、コメディや感動・恋愛などメリハリがあり、序破急のしっかりした内容。キャラ・ビジュアル・エロも抜かりないので非常にバランスの良い印象が残ります。キャラゲーのオチらしい「絶対キミと添い遂げる、臆病で勇敢なブレイブストーリー」を是非体験してみてください。

17位：辻堂さんの純愛ロード

「みなとそふと」の姉妹ブランド「みなとカーニバル」からリリースされた『辻堂さん純愛ロード』は、企画’タカヒロ’、シナリオ’さかき傘’の強力タッグな不良娘といちゃつくADV作品。『マジ恋』や『つよきす』など賑やかさのあるコメディがポイント作品です。

同級生で不良と近隣から恐れられる少女・’辻堂さん’が雨の中、猫を助けているという聞いた事のないような衝撃的な場面を目撃し、ギャップから彼女の事が気になる事となる主人公。彼女の周囲は不良だらけで、ライバルの’腰越マキ’や’片瀬恋奈’とも知り合うようになり、一般人だった彼の周囲は、騒がしくなっていくあらすじになります。

明るいドタバタコメディはそのままに、エロとして実用性も高く。不良娘同士のバトルも熱い非常にテンポの良い作品です。物語の中盤ではヒロイン一人ずつに変化を持たせれることが可能。金髪の辻堂愛は黒髪にしてもらったりなだ、好みに染めあげれるところも出来る楽しい作品が本作になります。

18位：ハミダシクリエイティブ

萌えゲーアワード2020で準大賞を受賞した「まどそふと」から発売の『ハミダシクリエイティブ』。本作の続編が22年11月に発売された比較的新しい準新作になります。学園ラブコメな王道さとオタクに理解のある美少女達とのイチャイチャ。萌え萌えチックな作品になります。

自他共に認める陰キャ、主人公’和泉智宏’は、学園側の思いつきで行われた生徒会長くじ引きで当たりくじを引いてしまう冒頭。引くに引けない’智宏’は、顧問を頼り仲間集め、ヒロインたちと邂逅・親睦を深める物語になります。

オタクの妄想が具現化したようなヒロインたちが本作のウリ。兄を甘やかすブラコン実妹。度々自爆するポンコツさ可愛い転校生。小動物的可愛さのある後輩。難ありな性格がギャップになる前生徒会長。順に声優・絵師・Vtuber・小説家とクリエイティブ要素もありオタクっぽい掛け合いも非常によろしい作品でした。

19位：プリンセスラバー！

「Ricotta」から発売の『プリンセスラバー！』は、オーソドクスなコマンド選択アドベンチャー。ごく普通だった主人公が両親のなくなった直後に実はセレブだったことを知らされ、社交界や私立学園へデビューさせられる梗概。そこで出会ったヒロインたちとの恋愛・苦悩を描いている作品です。

「セレブリティ恋愛アドベンチャー」を謳っての通り、ヒロインは王女、貴族騎士、社交部代表のデナイザー兼モデル、主人公のメイド。以上の面々から特殊なヒロイン属性があり、その印象は、この高貴な地位のキャラ性とエロの実用性。非リアリティな佇まいなお嬢様たちとのイチャエロに唆られること間違いありません。

実はエロアニメでもメディア化されており、テレビアニメ版よりこちらの方がクオリティが高い。原画の’こもりけい’氏のキャラデザに寄せてエロアニメとしてのクオリティも上々。気になる方はこちらも是非に。

20位：同級生2

今はなき『elf』からの作品をご紹介。初版1995年と古く、絵柄もどこか歴史を感じますが、win10での動作保証のあるリメイク系は販売されています。上記紹介作品のノベルをメインに進めるものではなく、恋愛SLGが本作の概要です。

プレイヤーは主人公となってマップ内を移動し操作。12月22日から1月6日までの2週間、目的のヒロインに出会い、好感度を上げて、デートの約束を取り付けるなどの今では珍しいゲーム性になります。攻略可能ヒロインは10人以上とキャラクターも豊富です。

前作『同級生』とは主人公が違うので本作からプレイは可。かなり余韻・余白のあるテキストだったが、本作ではドラマ性が高くなり、こちらも申し分なし。スケジュール管理などのゲーム性もあって、攻略情報なしにクリアは難しく、やりごたえもあります。

抜きゲー（イチャエロ）

1位：Role player:小粥姉妹の粘膜ポトレ ぐりぐちゃLIVE！

抜きゲーイチャエロ系作品部門第一位は、「あかべぇそふとつぅ」から発売の『Role player:小粥姉妹の粘膜ポトレ ぐりぐちゃLIVE！』。本作はコスプレシチュエーションに特化したHアニメーションのある作品です。

梗概は美人姉妹とのイチャエロコスプレシチュエーション。ヒロインの素の状態に加えコスプレの種類は各々4種。これら架空のキャラクターに成りきっての特殊な場面を描写した実用性が本作のポイント①。姉妹2人によるハーレムプレイも収録されています。

②にHアニメーションの実装。そのヌルヌル具合はエロゲ業界一のクオリティで、様々な衣装に着飾るヒロインたちを動的に堪能できる点は非常に大きい。聖女やサキュバスなどファンタジーキャラに完全に成りきっているので、シチュ崩れのない抜きゲー最高傑作が本作になります。

2位：Role player:とろろ姉妹の粘膜ポトレ ぐりぐちゃLIVE！

抜きゲーイチャエロ系作品部門第二位は、一位同シリーズ第二弾の『Role player:とろろ姉妹の粘膜ポトレ ぐりぐちゃLIVE！』。システム面・演出面では前作と特に変わらないものの、やはり同シリーズの製品としてのクオリティは高く、紹介せざる終えなかった作品になります。上記説明しきれなかった点と違いをお教え致します。

あらすじに関しては前作と変わりなく内容は美人姉妹とのコスプレシチュのイチャエロですが、前作と違い本作では、キャラへの成りきりを排斥し恋人感を描写しています。「キャラに成りきれず素の性格に戻ってしまうエッチシチュ」と置き換えれるそんな実用性に違いがあります。

また前作も搭載されている「オナサポモード」も必見。本作品内に収録されているCVやイベントCG・立ち絵を使い、自分好みのシチュエーションを作ることが可能となるシステムがあります。自分の妄想したシチュエーションを本作で作ることが出来るのは、同シリーズのADVでしか体験できません。

3位：バブルdeハウスde○○○

Hアニメーションのある実用性高い作品において、本ブランドの紹介も欠かせません。「アトリエかぐや Team HonkyTonk-Pumpkin」リリースの『バブルdeハウスde○○○』。同チームブランドの作品はイベントHCGに対するアニメーション処理の数が業界一。桁違いの規模を誇るシコリティの高い作品です。

とある有名お風呂メーカーが製品のモニターを条件に格安で提供するという学生シェアハウスにヒロイン4人と共同生活をする物語。男1女4のシェアハウスにエッチなハプニングあり。積極的な1コ上のヒロインたちにタジタジなイチャエロ系が本作の梗概になります。

コンセプトは「お風呂えっち」。バスメーカーのモデルハウスということもあり、本舞台のシェアハウスの浴室の数は5部屋以上。アワアワなヒロインたちとお風呂での出来事は男のロマンの塊です。収録HCGに対してのアニメーション実装の割合も9割以上でほぼアニメーションなところもポイントが高い本作になります。

4位：もっと！孕ませ！炎のおっぱい異世界超エロサキュバス学園！

萌えゲーアワード2021エロス系作品賞PINK・エロゲ屋さん賞を受賞した「みるくふぁくとりー」の『もっと！孕ませ！炎のおっぱい異世界超エロサキュバス学園！』。受賞タイトルの通り、2021年のイチャエロ系作品で注目を浴びた作品です。

主人公が異世界に行ってサキュバスなヒロインたちのエロ偏差値をアップさせるべく、しこたまエッチしまくる、実用性に特化した物語です。特徴としてはエッチのあるヒロインの数とそのヒロイン性が本作の強みになります。

全女のコキャラのバストサイズは爆乳以上。攻略できるヒロインは10人でかつ、その母親とのエッチも実装し、親子丼なシチュエーションも完備。ハーレムありの登場ヒロインの数は30以上。バストサイズ全員Zカップ化のようなイベントもあり、おっぱい星人御用達が本作の内容になります。勿論、Hアニメーションも実装されています。

5位：姉ちゃんのススメ 〜お姉ちゃんのイタズラ性生活〜

「アトリエかぐや Team BARE&BUNNY」が手掛ける『姉ちゃんのススメ』はタイトル通り、二人のお姉さんに振り回される、姉好きには堪らない作品の一つです。原画を手掛ける’choco-chip’氏のキャラクターデザインが素晴らしい姉モノになります。

梗概は主人公争奪戦。ヒロインは実姉と幼馴染の女子大学生のお姉さんがメインで、前者は極度のブラコンで独占欲強し。後者は悪戯好きで実は主人公のことを好いているヒロインお隣のギャル。この二人が主人公を射止めるためにエッチなイタズラがエスカレートというあらすじになります。

その他ヒロインに母性溢れる義母の若妻。主人公のクラスメイトも争奪戦に参加し、明るい修羅場系エッチなラブコメディが本作の概要です。あの手この手で主人公を篭絡させようとする、アクティブえっちなヒロインたちの仕草が非常に魅力的です。

6位：ゲーム（=エロゲー）みたいな、ステキな恋がしたいっ！

「裸足少女」からリリースの『ゲーム（=エロゲー）みたいな、ステキな恋がしたいっ！』。昨年発売の比較的新しい作品で、本作にもアニメーションが実装されています。梗概はエロゲー制作会社に就職した主人公のお話です。

抜きゲー自体共通ルートはラブコメがほとんどですが、本作はエロゲー制作の裏側を知れる話となっており、非常に興味がそそられた内容でした。企画/ディレクター・シナリオライター・原画・グラフィッカーにルートを分かれ、そのノウハウを主人公に手ほどき。その内容自体プレイヤーとの相性が良い印象を受けます。

勿論、実用性も激高。特色は卑語・淫語の多さ。他抜きゲー作品と比べても10割増しな下品で卑猥な単語がヒロインから聞けるのは特徴的。各キャラクターコンセプトを持たせ、「コスプレ」や「汁」「母性」などのエロも必見です。

7位：彼女×彼女×彼女 〜三姉妹とのドキドキ共同生活〜

「オメガスター」から発売の『彼女×彼女×彼女 〜三姉妹とのドキドキ共同生活〜』は、美人3姉妹宅に主人公が居候する梗概です。原画は’八宝備仁’氏。美麗がイラストが魅力的なイラストレーターさんです。

平凡だった主人公の人生がエロエロライフに一変する物語。美人3姉妹以外にもクラスメイトなど攻略キャラクターは5人。次女はしっかり者のちょっとヤキモチな幼馴染的性格。長女はおっとり系で母性的。三女は無感情系ながらも性への好奇心は強い年下といったのがヒロインの面々です。

ボキャ貧で申し訳ないのですが、本当にビジュアルが良い！
構図やグラフィック、ヒロインの肢体、ハーレムシチュ。「シンプルにエロい！」
この一言に尽きる作品です。

8位：SISTERS ～夏の最後の日～

異色も異色。Hアニメーションの今やほとんどがHCGを加工したものになりますが、本作は本当のエロアニメ（セルアニメ調）がウリのアドベンチャーゲーム。「ジェリーフィッシュ」から発売の『SISTERS ～夏の最後の日～』は、ほとんどエロアニメといっても過言ではない作品です。

主人公が美人姉妹とその母親宅に居候することとなった梗概。メインはこの美人姉妹で姉の’春香’はおっとり優しい系。対して妹の’千夏’は活発で頑固な一面もある元気っ娘が人員たちの性格なります。

エロアニメ顔負け。アニメとしてのクオリティが非常に高く実写AVを参考にした構図や体位・射精描写などが散見され、非常にエロい。「企画段階で一番やりたかったコトって言うのは3Pのセックスシーン」と言うだけあってこと細部に拘りを感じる作画は一見の価値ありの名作に他なりません。

9位：妹ぱらだいす！

タイトル通り、こちらは妹モノ。「MOONSTONE Cherry」から発売の『妹ぱらだいす！』、原画は’伊東ライフ’氏になります。萌えゲーアワード2011「エロス系作品賞」銀賞を受賞。攻略対象は全員妹の全ヒロインHアニメーションのある作品です。

両親が海外に行った途端、妙に主人公の兄に積極的になる妹たち。いつも明るく笑顔絶やさない’綾’。ツンデレなしっかり者’理央’。引っ込み思案な双子の妹’日和’と逆に一番元気なその姉’小春’。そして無感情系クールな’みちか’が本作品のヒロイン・妹たちになります。

様々な妹たちと組んずほぐれず。ノーマルなエッチからマニアックなプレイまで、ハーレムルートも完備で断面図なども搭載。各妹たち兄への敬称が違うところも、全世界の兄にとってはうれしい設定です。立体的な動きに！？妹たちとのめくるめくエッチ！エッチ！な日々を体験ください。

10位：艶女医

最後に、女医・ナースものでよかった作品をご紹介。「アトリエかぐや」からリリースされた『艶女医』。病院を舞台に研修医としてやってきた主人公に美人女医二人に挟まれるえっちな研修生活が本作になります。

優しく明朗快活なお姉さん’水樹’はちょっとお茶目。大人の色香溢れる’司’はクールな外科医で遠い親戚のお姉さん。以上がメインで、その他にちょおとドジっ娘な新人アース、主人公が担当を任された患者さんがサブヒロインになります。

病院の寮の空きがなく、2人の女医のルームメイトとして一緒に暮らすことになった設定。二人の美人に板挟みなシチュエーションがGOOD！ 医療行為・研修という名目でエッチなハプニングになるそんな描写がこれまた堪らない一作です。

抜きゲー（ハード系）

1位：駄作

描写が過激な抜きゲーのハード系。その中でもひと際抜きんでた作品が「CYCLET」から発売された『駄作』です。公式ジャンルは「バケモノの、バケモノによる、バケモノのための、ADV」。見た感じ普通の登場人物かと思いきや、その実彼らはとんでもないバケモノだった…というお話です。

内容は猟奇的・スプラッター・凌辱などなど。「狂気」をテーマにした作品なだけあって、主人公も含め全員頭が狂っているサイコホラー感が印象的。正しく18禁ならではといったB級感あふれる描写の数々でした。

しかし、只々血みどろな演出というわけではなく、彼らの行動原理などは非常に共感得やすいです。歪だけど純粋。「普通の少女たちの中にある渇望、執念、嫉妬、劣等感」などを主題に「優等生でも暴言を吐くときがあるのではないか」と追求したした結果が本作の様子。シナリオ性のあるスプラッター・サイコホラーが気になる方はプレイする価値ありです。

2位：euphoria

こちらも描写という意味ではいろいろと過激です。しかしながらも感動できるシナリオの良さが本作。「CLOCKUP」からリリースされた『euphoria』は、インモラルハードコアADVを謳っていながらもシナリオ性の高い作品です。

目を覚ますと、見覚えのない白い部屋にいた主人公と6人のヒロインたち。白い密室に閉じ込められ、異常な状況に混乱する彼らに、突如として「謎の声」が告げる。「これからゲームを開始します」この部屋から脱出するためには、主人公が「開錠者」となってヒロインの一人を「鍵穴」に設定し、指定された行為を行って鍵を開ける必要があるのだった…という物語の始まりになります。

ハード系なエロはスカや拘束・拷問などなどキツめ展開が勿論多いです。それに加え読み込ませるシナリオ。スカやグロをオフにできる機能もあり、ハード描写は苦手だけどシナリオが気になるという方にもプレイが可能。是非プレイしていただきたい作品の1つです。

3位：対魔忍アサギ

ハードはハードでもヒロインの凌辱・触手の描写が主です。「対魔忍シリーズ」はエロゲは勿論、人気を博してソシャゲとして「対魔忍RPG」（18禁版は対魔忍RPGX）としてもリリースされ、そのシリーズ数は20近く。その第一作目となるのがこの『対魔忍アサギ』になります。

近未来を舞台に、対魔忍と呼ばれる忍者たちの「死線のエロス」を描いたアダルトゲームで、個性が表れたテキスト表現。グラマラスなキャラクターのビジュアルによって根強い人気を得て、「LiLiTH」の代表作とも称され、販売本数は累計36万本と数多くのユーザーに支持されています。

主なアダルトシーンは、輪姦（強姦）、調教、触手責め、異種姦、異物挿入などで鬼畜。キャットファイト、拷問、身体改造もあり、暴力的・猟奇的なプレイが演出の特徴です。メインキャラクターのヒロインは未経験者という設定も多く、処女喪失がそれらの過酷な内容になるというのも1つのパターンとんっている本作。これら鬼畜に特化した作品をプレイされたい方にはおススメです。

4位：死に逝く君、館に芽吹く憎悪

残虐性でいえば本作を取り上げない訳にはいきません。「バグシステム」から発売の『死に逝く君、館に芽吹く憎悪』、通称『にくにく』は俗にいうリョナというジャンルの超過激凌辱作品です。もはや「エッチシーン」ではない、グロ向けのスプラッターが本作の内容になります。

上位種族という存在が突如として現れ、本作のヒロイン’美亜’が館に幽閉される梗概。体の傷が治る仕掛けが施されているため、死ぬような目に遭っても死なずに済んでしまい、残虐な行為が繰り返されます。酷い目に遭うのはヒロインだけではなく、誘拐されてきた他の登場人物もまた、犠牲となり、ここまでバイオレンスな描写が思いつくものなのかと容赦のない演出の数々です。

エロゲー界でのこの「グロ」というジャンルはかなり縮小傾向にある中、その中でも高い評価を受け、ヒロインが喘ぐといった媚びたような描写はなく、その苦しむ姿の声優さんの演技は完璧。純然たるリョナゲーがこの『にくにく』で、このクオリティーは一線を画します。

5位：霧谷伯爵家の六姉妹

オカルトチックな雰囲気はにエロゲー相性がバッチシ！ その淫靡で怪異な雰囲気とエロスが非常に良かった「アトリエかぐや」の『霧谷伯爵家の六姉妹』。俗いう「館モノ」が本作の概要になります。あらすじは以下。

時は戦前。怪しげな洋館を訪れる元雑誌記者の主人公’時津大輔’。豪奢な洋館で彼を待っていたのは、謎めいた館の女主人『霧谷 澄美』と、その娘である美人姉妹たちだった。
「あなたは選ばれたのです……霧谷の娘と子を成し、この霧谷家の全てを手に入れる、唯一の男性に。好きなように抱いて『契り』を交わし、娘を孕ませてください」

館ものでそこで子作りを命じられ、自分の好きなヒロインからエッチを誘われる最高シチュエーション。上記ご紹介の作品と比べて過激な描写は控えめながらも、純愛と凌辱。淫靡で背徳的な雰囲気が素晴らしく、「オカルティックエロス」の言葉にピッタリなシナリオでした。

6位：淫妖蟲〜凌触学園退魔録〜

こちらもシリーズが多い『淫妖蟲シリーズ』の第一作目。エロアニメのメディア化も数多い、触手モノと言えばコレ。触手責めをはじめとする妖魔による陵辱に重きを置いた和風伝奇ADVが本作『淫妖蟲〜凌触学園退魔録〜』です。

妖魔退治を背景にヒロインたちが妖魔の狡猾な策略にはまり、様々な過激な陵辱がメイン。この実用性に全フリされたテキストとなります。触手調教、乳首挿入、幼蟲出産、粘液排出などシチュエーションは超過激。「凌辱」という点においては他作品の追従を許しません。

異種姦をメインとしたハードな攻めと絵柄のエロさ・可愛さのバランスが絶妙。現実や実写では描写不可能な肉体の限界表現を超えたエロはもはや芸術レベルの域に達します。これをプレイせずに触手好きは語れない！ 触手・異種姦に興味があれば購入して損はありません。

7位：STARLESS

「女性優位」のシチュエーションで「悪女」という言葉がピッタリの’間宮麻理絵’。本ヒロインが登場する「Empress」発売の『STARLESS』は’聖少女’氏の描く女体と、マニアックプレイが輝くその業界の迷作中の名作です。

夏休みのバイトを探していた主人公が、高額な給金を支払うという割のいいバイト見つけるも、その仕事は、屋敷に住み込みで使用人をするというもの。2週間にして500万という大金が使用人に支払われる真実の裏側には、終わることのない間宮家の狂った遊戯に付き合わされ続けること…といった梗概になります。

はっきり言って痛々しく汚いプレイも多々。聖水、スカ、薬、獣などなど、果てには男の尊厳と女の尊厳を壊すようなプレイがメインで、エンディングもあまり目覚めが良くありません。だが、それが良い。本ジャンルに求めるものは可愛さやイチャエロではなく変態プレイ。奴隷のように扱われるM向けな内容が本作の概要になります。

8位：虜ノ翼 〜舞台裏で淫らに踊る処女人形〜

「凌辱」に特化した「Guilty」の『虜シリーズ』。辱めに重きを置いたビジュアルも良い作品と言えば本作の『虜ノ翼 〜舞台裏で淫らに踊る処女人形〜』。業界の闇に揉まれて穢されるヒロインたちの描写が完成度高い作品です。

芸能系学園に通う演劇メンバーが、芸能界に潜む淫らな闇とそこに潜む男たちの陰湿な欲望に囚われていく様を描いたストーリー。「こんな可愛い子とヤレるなんて」「超タイプだった最高に良い身体をしてる」など、プレイヤーの心境を見事に反映した凌辱テキストがウリです。

常に嫌悪感や不快感を抱いたり、立場上抵抗が出来ない中でも相手を睨み付けるなどして必死に反抗したり、やはり簡単に心まで堕ちないヒロインのは凌辱ゲーの醍醐味。凌辱ゲーの何たるかをしっかりと弁えた内容になります。

9位：極限痴漢特異点

タイトル通り、こちらは痴漢モノ。「アストロノーツ・シリウス」から発売の『極限痴漢特異点』。シリーズは現時点で3作発売され、その世界観がツッコミどころ満載な大ボケ。しかしながら「痴漢」というシチュエーションは真面目でなんとも言い難い名作です。

物語はいたって真面目。痴漢に対して至って真剣に向き合う主人公がとある組織「蛮痴漢（バチカン）」の痴漢ライバルたちや痴漢撲滅組織と戦うお話です。字面にすると得てして奇妙ですが、この奇妙さがギャグ要素になり、また熱いバトル展開も面白い内容です。

メインの痴漢パートも秀逸。コマンドによりヒロインを堕とすちょっとしたゲーム性あり、これが疑似体験できるシステムは良点。徐々に快楽に抗いきれなくなるヒロインたちの言動は正しく痴漢モノ。ヒロイン別に単体で販売されているものもあり、気に入ったキャラクターのみを購入できる分割買い出来るところもユーザーに優しい仕様です。

10位：搾精病棟 〜性格最悪のナースしかいない病院で射精管理生活〜

「だーくワン！」から発売の『搾精病棟 〜性格最悪のナースしかいない病院で射精管理生活〜』は、タイトル通り、性悪ナースたちに扱かれるM向け作品になります。シリーズ全三作のその第一作目。全年齢版としてコミック化・エロアニメ化などのメディア展開も果たし、海外でも人気を誇る作品です。

キャッチコピーは「この病院にホスピタリティは……無い！」
3時間おきに射精しなくてはならないという奇病に冒された青年ヤマダが両手を骨折したために看護師に搾精をお願いするハメになる、その特異な入院生活を描いた梗概。この登場人物（ヒロイン）たちの性格が一癖も二癖もある看護師という設定になります。

その性格ですが圧倒的嫌悪・陰湿・暴力・怠惰なナースたち。彼女らによる搾精描写が非現実的で、罵詈雑言を浴びせながらも性的に扱くチグハグなシチュエーション。そのギャップが心つかまれる変態性の高い内容です。女性優位でM向け、扱かれたいという方にはおススメの一作です。

RPG型エロゲー

1位：RanceVI〜ゼス崩壊〜

「東のelf、西のアリス」とまでいわれたその「アリスソフト」の『ランスシーズ』。王道の冒険ファンタジーRPGがこの『RanceVI〜ゼス崩壊〜』になります。ナンバリングは「Ⅵ」とありますが、本作ぐらいからのプレイがおススメ。筆者自身本作からランスシーズを始めた口です。

各国を股に掛ける主人公’ランス’。いつものようにお金が無くなったのでその場しのぎで仕事を引き受け隣にある魔法王国’ゼス’に出向いた。仕事を受けた’ランス’が待ち受けていたのは魔法優位の国民性。魔法使いの’シィル’を奴隷に連れ歩く’ランス’は迫害を受け、あげくのはては投獄されてしまう冒頭です。

ゲーム性は「3D迷宮もの」のRPG。戦闘は6vs6のターン制で、基本的なゲームの流れは、拠点でクエストを受けたり、装備を整え迷宮や施設に赴き、クエストをこなしていくシステム。サクサク進み、CGも綺麗、テンポもよく、非の打ち所はありません。

主人公が各国を股に掛ける冒険ファンタジーといえば王道ですが、そのファンタジー世界観・キャラクターの設定はエロゲ作品内本シリーズを超えるものはありません。壮大すぎるが故に、どの作品からプレイをすれば良いのか？と質問に対し、本作から物語の規模が大きくなるので『RanceVI〜ゼス崩壊〜』からのプレイで問題ないでしょう。

2位：ランス10

そしてシリーズを完結した『ランスシリーズ』最終作の『ランスⅩ』。ある程度前作をプレイしないと本シリーズの良さを十二分に体感できないのは条件になりますが、本作品の感動を是非皆さま味わってほしい、そんな作品になります。

人と魔物それぞれが住む2つの地に、突如、魔物の大軍団が人間界への侵攻を開始した。ついに魔人ケイブリスが魔物界全てを掌握。その矛先は人類へと向けられた。対する人類はこの期に及んでも国家間の諍いが絶えず、統率された魔軍との力量差は歴然。
混乱する首脳会談の場で、みかねたランスは立ち上がる。
「おまえら全員、俺様の部下になれ。そうしたら魔軍なんぞ俺様が潰してやる」
各国の首脳が一斉に同意した。その理由も数々の冒険で世界中の危機を救い、モノにしてきた女達がその首脳陣だからだ。ランスの元、一つになる全人類。大戦争が始まる。

登場キャラクターの総数は300体以上。ゲーム性はターン制のコマンドRPGになります。現代のプレイスタイルを意識してキャラクターはカード仕様になっており、クエストの宝箱やクリア報酬からキャラクターを増やし編成といった流れになります。

難易度もある程度高くクリアに時間を要しますが、その分やりごたえはアリ。シリーズ集大成ということもあり物語の規模は壮大。熱いバトル展開、そして感動。さらには時間が溶ける最高のゲームと評される作品です。ちなみにエロゲー批評空間内総合TOPになります。

3位：姫狩りダンジョンマイスター

「アリスソフト」以外にもゲーム性ある作品を手掛けるのがこの「エウシェリー」。その代表といえるのが『姫狩りダンジョンマイスター』で、陣取り型ダンジョン発掘シミュレーションRPGになります。

貧弱な人間の姿になってしまった魔王が、役立たずな睡魔の少女を成長させて復活を目指す梗概。迷宮で探索や戦闘、時には敵を捕縛して配下を増やしていくターン制の戦術シミュレーションRPGが本作の内容です。

通常プレイをするだけなら比較的難易度が低いので初心者にもおススメです。ゲーム性もわかりやすく、育成要素、周回要素もしっかりしててゲームとしてすごく楽しめます。また、やり込み要素も多く、どちらかと言えばじっくり遊びたい人向けになります。

「使い魔を駆使し、ダンジョンを潜り、魔王の力を取り戻す」「敵として登場するユニットを捕縛して仲間に加え、自陣を強化」「ユニットの相性や射程、独自のスキルの使い方などを考慮して戦略的考える」これら好きな方には本作品を楽しんでプレイできること間違いないでしょう。

4位：ランスⅨ ヘルマン革命

『ランスシーズ』ナンバリング「Ⅸ」となる『ランスⅨ ヘルマン革命』。『ランスⅥ』では’ゼス’という国を舞台にしておりましたが、本作は’ヘルマン’という国家で活躍するランスの冒険譚になります。

ゲーム性は盤上でキャラクターを操作するタクティカルRPG。メインの戦闘は「浮要塞で都市防壁に乗り込む侵攻戦」と 「侵攻戦をくぐり抜けた敵と戦う最終防衛戦」のセットで侵攻戦では、後から後から押し寄せてくる敵を精鋭部隊で倒しまくります。戦闘域に敵が多く、これら一掃する必殺技も爽快。やりこみ用のめちゃくちゃ強い敵などゲームとして遊べる要素はたくさん織り込み済みです。

シミュレーションRPGとして純粋に面白いという評価をよく耳にする本作。エロゲー批評空間でもかなり高い評価を受けるランスシリーズメインシナリオの1つ。『ランスⅩ』のプレイ前に本作のプレイをお勧めします。

5位：ドーナドーナ いっしょにわるいことをしよう

萌えゲーアワード2020にて準大賞を受賞した「アリスソフト」の『ドーナドーナ いっしょにわるいことをしよう』。本作は『ランスシリーズ』とちがい、本作品で完結するバトルRPGと娼館経営SLG、2つ併せ持ったゲーム性のある作品です。

瀬戸内に面した架空地域「亜総義市」を舞台に、反抗地域政府組織「ナユタ」に属する主人公’クマ’。彼らは、ヒトやモノを奪う「ヒトカリ」、身体で資金を稼がせる「ハルウリ」を行い、目指すは打倒’亜総義’。様々な危険や困難に直面しながら、彼らは目的を達せられるのか…といった梗概になります。

バトル要素の戦闘システム「ヒトカリ」は、1次元のタクティカル方式。前後だけのポジショニングとターン性のもので、攻撃スキルには全体攻撃やターゲット前衛1人だけなど配置も大事になるバトルシステムです。次に集金・金策システムのSLG要素「ハルウリ」は、娼館経営シミュレーション。「ヒトカリ」で捕縛したキャラクターを売春宿で働かせて資金を稼ぐのがこのシステムになります。

戦闘は2Dアニメーション処理が施されており、ゲーム性は上々。キャラクターも多くビジュアルも特徴的。ゲーム性、実用性を意識した本作は正しく遊べるエロゲーです。ビジュアル枚数も他作品と比べると多く、プレイ時間も長く遊べ、コスパの良い作品であることは間違いありません。

6位：聖なるかな

「ザウス」から発売の『聖なるかな』言うなれば異世界ファンタジー系なストーリーが本作の概要です。破壊神としての前世を持つ主人公が神々の戦いに巻き込まれ、前世の記憶が覚醒し人間としていくことに葛藤するそんな物語です。

メーカー公表の「転生神話SRPG」の通り、優位に戦闘を進めるための陣地形成のシミュレーション要素と肝であるバトルパートがあります。戦闘システムは三人一組のスリーマンセルで、アタッカー・ディフェンダー・サポーターの3つで構成。各キャラクター特性に合った編成を行うターン制のシステムになります。

独自性を取り上げるなら、バニッシュスキルなるものが本作では非常に重要。主に上記サポーターが行うスキルですが、魔法系スキルを妨害するスキルで、使用回数やタイミングなどが重要。魔法攻撃は大ダメージを負ってしまうため、戦略的に考えたいという方向けのゲーム性が本作になります。

7位：イブニクル2

こちらも「アリスソフト」から発売の『イブニクル2』。前作とは主人公・ヒロインも変わり本プレイからでも問題ありません。ファンタジー世界を駆け巡るフィールドRPGが本作の概要です。

スキル・魔法を使うと病に冒され死に至る「英雄病」。そんな病が蔓延するファンタジー世界を舞台に、主人公’アレク’は伝説の医術スキルを身に着け、病に苦しむ美少女たちを救うために旅立つ冒険譚が本作のストーリーになります。

ワールドマップ駆け巡り、ストーリーを進行。襲い掛かるモンスターを倒し、ダンジョンを探索などはコンシューマ作品のそれと同様です。バトルパートも5vs5のターン制でプレイのしやすさで言えばお馴染みで、システム面で特段苦労することはなく、オーソドックスな優しいRPGをプレイしたい方向けの作品です。

8位：永遠のアセリア

こちらも「ザウス」から発売の『永遠のアセリア』。『聖なるかな』との関係性は物語の時系列でいうと本作品が前史になります。異世界ファンタジーなところは『聖なるかな』と同様。主人公が現代から異世界に召喚される設定は、昨今の異世界モノに酷似。むしろこちらが原点です。

ゲームシステムも『聖なるかな』と同様で拠点管理のSLG、バトルシステムもスリーマンセルで、アタッカー・ディフェンダー・サポーターの3つで構成です。難易度は比較的高めでどう攻略するか思慮するところはあるのでゲーム性重視な方にはおススメです。

一番は本作のストーリー性。異世界に召喚され、言語が違うところを丁寧に描写。異世界語なるものを作り込むその世界設定。ファンタジー世界の作り込みは高く、そんじゃそこらの異世界モノとは一線を画します。ビジュアルは少々癖がありますが、ゲーム性と世界観を重要視する方には本シリーズが最適解でしょう。

9位：輝光翼戦記 銀の刻のコロナ

「ETERNAL」から発売の『輝光翼戦記 銀の刻のコロナ』は、アドベンチャーパート・シミュレーションパート・バトルパートの3つで構成されたバランスの良いシステムのSRPGになります。世界の終焉が迫る中、その滅びを止めるため主人公が活躍するあらすじです。

アドベンチャーパートではヒロインや仲間たちとの親睦・絆を深め戦いの準備に。シミュレーションパートでは戦闘マップ上にキャラクターを編成・配置。マップ上にはギミックなるものがあり、これらを解除する必要があり、工夫してキャラ配置を行う必要があります。また、フィールドスキルなるものがあり、使用することにより戦いを有利に進めることができ、使いどころが肝心。

メインのバトルは、3vs3のターン制の戦闘システム。キャラクターの持つつキルは個性的なものばかりで、属性相性もあり編成の見極めも必須です。戦闘スキルは大まかに、攻撃・防御・援護の3つ。使用回数に制限はないもののタイミングによって使えるスキルが変わります。適当ゴリ押しプレイでは戦闘を進めるのが難しく、思慮深くする必要のあるゲーム性です。

物語はドタバタな日常会話。ボケやツッコミなどキャラクター同士の掛け合いは楽しく、ゲーム性は上記の通り、面白い。戦闘演出はSDキャラによるアニメーションで、バトル演出も凝って上々。BGM関連の音楽も「ETERNAL」の強みで、演出面も非常に良いバランスある作品です。

10位：ダンジョン オブ レガリアス 〜背徳の都イシュガリア〜

「アストロノーツ」から発売の『ダンジョン オブ レガリアス 〜背徳の都イシュガリア〜』は、いわばダークファンタジー。魔獣たちが跋扈する迷宮を攻略していくダンジョン探索RPGになります。記憶をなくした主人公が失われた過去を求めるあらすじです。

クォータービューマップで表現された地下迷宮を探索し、ダンジョンに配置された敵シンボルに接触すると戦闘が始まるシステムです。モンスター以外にも宝箱やトラップなども配置され状況に応じて進む必要があります。

パーティー編成は最大5人まで。キャラクターステータスはHPやMP、攻撃力や属性耐性率などRPGお馴染みの画面です。装備なども武器・防具・アクセサリーを装着でき、ゲーム性はかなりの王道です。

ダンジョンに潜り、レベルアップで新しい技を覚え、装備を手に入れ強く。ストーリーを進め、仲間も増えて、パーティキャラとエロもあり…と、RPGとしてしっかり作られている無難な作品です。やり応え重視な方には物足りなさがあるかもしれませんが、ビジュアルもストーリーも良いのが本作の印象です。

他ゲーム性あるエロゲー（ACT,SLGなど）

1位：戦国ランス

「ゲーム性のある作品で一番楽しかった」「一番時間を食われた」エロゲは？
という質問の回答に多くの方がこの本作『戦国ランス』と挙げられる方が多いことでしょう。それくらいにやり込み要素があり、かつ飽きないゲーム性。難易度も絶妙の『ランスシーズ』第11作目。前作の説明もあり、本プレイからでも問題ありません。

今度は架空国家JAPANを舞台に主人公’ランス’が活躍する物語です。次作『ランスクエスト』以降の重要なキャラクターも登場するので、本プレイは推奨。ゲーム性は地域制圧型シミュレーションで、プレイ時間は100時間超えは余裕。それくらい買い切りのゲーム性ある作品でこれほどハマる作品もお目に掛かれません。

主人公’ランス’が、尾張の剣客・戦国大名に代わり全国統一を目指します。似たような作品に『信長の野望』ような軍備を管理し任意の隣国に攻め入るシステム。バトルは基本オートで、部隊配置などが鍵となります。イベントなどは時限性で悠長に事を構えていると敵国が勢力を拡大、または攻め込まれたりなどしてくるので決断力も大事になってきます。

ランダム要素もあるので、無慈悲に敗北したりがあり、プレイしていて理不尽に感じる点もありますが、やはりこれらがゲームの真骨頂。試行錯誤を繰り返し物語を進行するため、レビュー多くにある「時間泥棒」と評されるだけはあります。それくらいにのめり込める要素は多彩。『ランスシリーズ』で本作を一番にと挙げられる方も多い最高のエロゲーです。

2位：BALDR SKY 

RPGやSLGのゲーム性を有するエロゲはボチボチ見受けられますが、ACT要素のあるゲームはほとんどないエロゲー業界。その中でもシリーズをもつ『BALDR』の最高傑作がこの『BALDR SKY 』でシナリオ面も太鼓判を押せるサイバーパンクアクションアドベンチャーです。

「サイバーパンク」は要はSFと思っていただいて構いません。仮想空間内で破壊工作や戦闘を行うための大型有人ロボット型プログラミングに変身し戦場を駆けるといった梗概。現実世界での出来事と仮想空間の出来事が存在するという多層的構造な世界観です。

ゲーム性はロボットアクション。見下ろし型2D（前後左右移動）に留まらず、ジャンプなどの上下も加え、戦闘マップを縦横無尽に立ち回り操作性。最大14種の射撃や近接攻撃を繋げながら多数の敵を次々と撃破していく戦闘システムです。

ロボットアクションなので遠距離攻撃を行えば楽して勝てるわけではなく、大ダメージを与えるには近接攻撃によるコンボをつなげていくことが非常に重要。攻撃の種類は数十種類あるので、自分なりのコンボを見つけていく楽しさ・アクションゲーの良さも内包しています。

そして実はシナリオも評判良く。アドベンチャーパートも面白い。SF要素と物語の伏線。心えぐられる描写があったりストーリーの良さも評価点につながりました。数少ないエロゲーのアクションゲーム。『BALDR SKY』を是非体験してみてください。

3位：EVE burst error

「C’s ware」の『EVE burst error』は、コマンドにより推理を進めるミステリーアドベンチャーになります。『EVE』シリーズ第一弾の本作、今では主にPSなどのコンシューマ向けで続編がリリースされ続けている今もなお根強い人気を誇るその第一作目になります。

テキストを読み進めるノベルゲームに変わりはないのですが、本作の特徴はマルチサイトによるアドベンチャーシステム。プレーヤーは2人の主人公’小次郎’と’まりな’を操り、ある難事件の謎に迫る物語になります。

マルチサイトシステムにより、二つのシナリオを自由に切り替えてプレイが出来、一方で何かが起こるともう一方に影響をもたらすシナリオが本作のウリ。’小次郎’はしがない探偵として、’まりな’は内閣調査室のエリートとして各々別の事件を追いますが、その延長線上で交錯する物語の展開は寝る間を惜しんで物語を進めたものです。

ミステリー小説が好きな方にはぜひ本作のプレイをお願いしたい作品です。他媒体でリメイクを数多く展開される本作。コマンド操作によって推理が進行する過程で作品に没入し、一方の視点からもう一方の事件の真相に触れる瞬間がたまらない、物語が交錯する上手さが最高のシナリオゲームになります。

4位：コイカツ！サンシャイン

上記ゲーム性ある作品とは打って変わり、こちらは実用性に特化したゲーム性。3Dによるオリジナルキャラクターをつくるキャラメイク。そしてユーザーだけのキャラクターでエッチが楽しめるのが本作「イリュージョン」からリリースの『コイカツ！サンシャイン』になります。

物語などは特筆する点はなく、3Dキャラメイクよって作成したヒロインとイチャエロを楽しむ作品です。このキャラメイク機能が非常に充実。デザインツールは直感的にわかりやすく、だれでも可愛い萌え系のキャラクターを作成可能です。

まぶたの形状やアイラインの種類、瞳の色やグラデーションにハイライトの位置・形など細部に拘ることが可能。勿論髪色も任意に組み合わせられ、毛先や根本、前・後ろ・横髪を自由に組み合わせることも出来ます。体型も同様に事細かに。ホクロなども設定できるので、きっと出来ないことはキャラメイク性能を誇ります。

つまるところ既存のキャラクターに似せることができ、某キャラクターの某ヒロインと瓜二つの外見でエッチを楽しめる点が素晴らしい。アップロード・ダウンロードなど専用サーバーを設けているので、他ユーザーが作ったキャラクターを使用することも可。UI周りも親切な設計のキャラメイクイチャエロ作品です。

5位：カスタムオーダーメイド3D2

「KISS」から発売の『カスタムオーダーメイド3D2』。こちらも『コイカツ！サンシャイン』同様3Dキャラメイク作品です。主人公はオーナーとなって作成したメイドをクラブに働かせる梗概。シチュエーションはイチャエロ以外にもこちらの方が豊富です。

伽メイク性能は『コイカツ！サンシャイン』同様に体型や顔まわり、髪型等細部に拘れる仕様で、クオリティの差は両作品特にありません。肌の質感的にはこちらの方が高い印象で、より一層の可愛さを求めるのであればこちら。

ほか違いに関しては、シチュエーションの違い。メイドを主人公専属にさせイチャエロを楽しむことは勿論、クラブのメイドとして、客に寝取らせなるシチュエーションもあり。音ゲー的な要素やダンスなどのシステムはこちらには搭載され、セクシー衣装でポールダンスをさせることもこちらでは可能です。

萌え系キャラメイク作品ではこれら『カスタムオーダーメイド3D2』と『コイカツ』が挙げられ、シチュエーションの多さでとるなら本作『カスタムオーダーメイド3D2』。キャラクターの多様さでとるなら『コイカツ』といった感じになります。

6位：ハニーセレクト

「萌え系のキャラメイク作品では物足りない」「リアル系なキャラメイクを楽しみたい」という方には、「イリュージョン」から発売の『ハニーセレクト』がおススメです。こちらは上記『コイカツ』や『カスタムオーダーメイド』と違い、萌え系のようなデフォルメされたキャラではなくFFのようなリアル系3Dキャラメイク作品になります。

キャラメイクの自由度で言えば、他作品と変わりないクオリティで、特質はリアルに寄った質感です。服装の材質。例えばストッキングであったり、肌のキメ。顔全体の凹凸などは萌え系キャラメイク作品とは違うグラフィックです。

わかりやすく言うとDOAのようなキャラデザインが、本作品でオリジナルキャラクターとして作成が可能。リアルに近しいキャラクターでエッチを楽しめるのが本作です。自分が今まで妄想で抜いていたシーンを映像として作れる喜びができる、キャラメイク作品の醍醐味が詰まった内容になります。

7位：超昂閃忍ハルカ

「アリスソフト」から発売の『超昂閃忍ハルカ』は、忍者をモチーフにした変身ヒロイン育成アドベンチャーです。プレイヤーは忍者集団上弦衆の若頭領で主人公の’タカマル’となって、ヒロインにエッチな事をして力を与え、強化し、戦闘を指揮し。制限日数内に、ノロイ党に勝利する事を目指す物語です。

ゲーム性は1日は「午前」「会話」「午後」「夜間」「一日行動清算」の各パートに分かれており、各ヒロイン達を龍輪功（Hコマンド）や特訓などでステータスを強化しながら、町で暴れる怪忍の撃破や町に出現する敵の拠点（城）の破壊などを行い、治安を維持しながらシナリオを進めていくシステムです。

ゲーム性は月並みですが、シナリオよ実用性が高いところは評価。ヒロインとは純愛はもちろん凌辱などの過激描写もあり、数やシチュエーションは豊富。変身ヒロインものならではの敗北Hが収録されて、燃える戦闘描写も。エロ・ゲーム性・シナリオバランスよく楽しみたい方向けになります。

8位：巣作りドラゴン

根強い人気もあって、そのゲーム性は「Nexton」の『巣作りカリン』に引き継がれるほどに。今はなき「ソフトハウスキャラ」の『巣作りドラゴン』は、中世風の世界の舞台に、主人公の混血の竜族であるブラッドが、自分の住処である巣作りに本腰を入れる梗概です。伝説の存在であるドラゴン’ファフニール’はお姫さまをさらい、財宝を守るというイメージがあり、それをモチーフにした作品です。

ゲーム性はヒロイン’リュミス’が満足いく巣を作る事。彼女は期限内に立派な巣を作らねば死なすと脅し、そのためには財宝を蓄え、巣を豪華なものにし、Hのテクニックを磨きます。また、巣には財宝や竜退治が目的の人間が侵入してくるため、迎撃するモンスターを雇ったり巣に罠を設置。侵入者を撃退して身ぐるみを剥ぎ、捕らえて身代金として得るそんなSLG要素が本作の概要になります。

お金を稼ぐ方法がかなり限られており、常に金欠状態を強いられるというバランスでやり繰りをする工夫が楽しめる本作。解像度が低い、ビジュアルが古いなどの旧作を気にされないのであればゲーム性という点では人気を博しただけあってプレイのし甲斐がある作品です。

9位：ティンクル☆くるせいだーす

「Lillian」から発売の『ティンクル☆くるせいだーす』。他ゲーム性ある作品と比べて、キャラゲーの萌え要素を押しつつ、バトルシステムも独自のゲーム性を持った基本、シナリオを読み進めヒロインを攻略するADVです。

そのシステムは、バトルが始まると、敵を含む各キャラのアイコンが右から左へ流れ始める。ACTバーと言われる領域に達すると、「霊術」「詠唱」「ユニゾン」のいずれかを選択するアクティブターン制。これらコマンドを用い敵のHPを削るゲーム性。演出は豪華で連携攻撃や必殺技などゴリゴリゲージを削るのが爽快さがあるところがポイントです。

ゲーム性ある作品は凌辱系のハードな描写が多い中、苦手な、萌え系が好きな方にはこちらがおススメ。メインはヒロインとの関係を進める恋愛ADV。ただおまけというにはおこがましい、しっかり作り込んだゲーム性は他作品には味わえない爽快さがあり、ソシャゲチック。現代的でいえば本作かもしれません。

10位：VenusBlood

「Dual Tail」から発売されている『Venus Blood』。本作品は10本以上のシリーズを抱える人気の触手系凌辱系SLGになります。最新作は2022年に発売。今もなお人気は衰えない第一作目が本作です。

プレイヤーは主人公となって、王女姉妹や国に縁のある者達を調教し、淫らに王女たちを堕落、王国を失墜させる事が目的になります。調教をすることによってヒロインたちから魔力を取得、より多くの魔力やアイテムを使い、調教を過激にし、より一層ヒロインたちを堕とすのが本作のSLGシステムになります。

最初は、なかなか堕ちないヒロインですが、詰めてプレイをするうちにどうやったら簡単に堕とせるかがわかり、それがまた楽しい。一度見たエッチシーンを飛ばす機能もあって、周回プレイも全然気になりません。描写は蟲や凌辱など円syつは過激。これら容認できる方には本作のプレイはおススメです。

ロープライスエロゲー

1位：美少女万華鏡-神が造りたもうた少女たち-

エロゲーには価格帯がおおよそ2000～10000円まで広い値段で設定されています。その中でロープライスとされる2000円～4000円（税抜）でコスパの良い作品をご紹介。「オメガスター」からリリースされている『美少女万華鏡シリーズ』第三弾の『美少女万華鏡-神が造りたもうた少女たち-』をご紹介、本作からのプレイで問題ありません。

塔にたった一人で住んでいた科学者が本作の主人公。人類の繁栄が失われてきた世界で、彼にはかつて滅んだ文明の、科学力があった。人間に見捨てられた場所で、彼は仲間を求め、魔法のような技術を駆使して、彼は遂に理想のメイドロボットを造り出すといった梗概です。

作風はオカルティック＆SF仕立ての官能ストーリー。塔に眠っていたヒロインたちとの絆やディストピアの中で大切なものを見つける成長譚的ストーリーが内容です。実は、Hアニメーションも搭載し、実用性高いところが本作。作品のテーマは社会問題を取り上げているような節がみられ、文学的も楽しめるよさがある素晴らしい作品です。

2位：9-nine- ここのつここのかここのいろ

「ぱれっと」から発売の『9-nine- ここのつここのかここのいろ』は、シリーズ全4作となるその第一弾になります。原画を’和泉つばす’氏に迎え、シナリオライターは’かずきふみ’氏。両者人気ある作家さんです。この『9-nine-シリーズ』は、特にシナリオが世間で評価の高く、感動をさらいます。

シリーズの第1作目はヒロインの1人。’九條都’に焦点を当てたストーリー。異能力の存在する現代を舞台にした学園恋愛ADVが本作の概要。個性あふれるヒロインと中を深めつつ、物語内で飽きる事件に向き合い、解決してくお話になります。

本作の特徴はまさにヒロインの魅力と特殊能力バトル物としてのクライマックス。イチャラブのキャラゲー要素は特殊能力をお互いに持っているという奇妙な関係から始まる恋物語。終盤のストーリー展開もこれからどうなるのかワクテクが止まらず、冗長でないテキストで読みやすさは格段です。手頃な価格で4部構成、無難にこの1作目からのプレイをおススメします。

3位：美少女万華鏡 ―理と迷宮の少女―

『美少女万華鏡シリーズ』最終作の『美少女万華鏡 ―理と迷宮の少女―』。本作はビジュアルのクオリティーは勿論、シナリオやテキストの質、そして全体的なボリュームはフルプライスと変わらなず。むしろフルプライス以上の価値がある内容になります。

前4作（ミニストーリーを合わせて5作）冒頭、夢を見せてくれた蓮華が今回の’ヒロイン’になります。作家として温泉旅館にやってきた主人公、その旅館で出会った少女’蓮華’はどこか不可思議で突如として消えたりとまるで座敷童。受賞パーティーで同行した編集者の月丘から、ある女子学園の怪事件の話を聞き、学園での調査に赴く梗概です。

シリーズ同じくして作品の雰囲気はオカルティック官能ADV。伝奇ロマン、 オカルト＆ミステリー、そしてエロ＆イチャラブもあり、付け入る隙を与えません。同様にHアニメーションもあり実用性も申し分なし。コスパで考えると素晴らしいボリュームです。勿論、物語自体も面白く、シリーズ完結にして最高傑作のロープライス作品が本作になります。

4位：間宮摩美は癒やしてあげたい

今年3月にシリーズ完結。その第一弾が「Argonauts」から発売の『間宮摩美は癒やしてあげたい』。ヒロインのサキュバスが主人公を癒すADVになります。なにかと不幸が続く主人公、偶然会ったサキュバスに見初められ、サキュバスの里で暮らすこととなる梗概です。

本作品内のサキュバスの特徴は、情の深さ。サキュバスの女の子に、愛され過ぎてヤバいです。深すぎる情愛が、初めは重たく思えますが、そこまで溺愛されるとこちらとしても悪くはありません。サキュバスに吸精を教えることとなり、サキュバスの里に赴いたのが理由で、初めて体験する性愛に戸惑うサキュバスというシチュエーションが良く、やがて快楽に流される描写も素晴らしいです。

本ブランドの特徴としては、物語本編以外にも、エッチの最中に「ヒロイン視点」の描写（ト書き）が入ります。例に挙げると「気持ちが喜ぶと、体も喜ぶということを、初めて実感として知りました。」とヒロイン視点からの説明文にCVが搭載。官能小説のような雰囲気を味わえるイチャエロ系ADVが本作です。

5位：月の少女 ―美娼女学園―

こちらも「Argonauts」からリリース。『癒やしてあげたいシリーズ』の前作になる『美娼女学園シリーズ』の1作目『月の少女 ―美娼女学園―』は、ヒロインたちを愛人好みの娼女へと調教するADVになります。

主人公は、聖エミリア女学院にいるたった一人の男子で、その仕事は学園生であるヒロインを調教すること。仕事に徹して、最後には少女を出荷するのか、それとも、肌を重ねるうち、情が移ってしまうかという梗概です。

性体験がない無垢なヒロインたちに性の悦びを教え込むという淫靡な雰囲気が味わえる作品。本作での調教というのはハード的なものではなく「女の子が同意の上で調教を受け入れる」というシチュエーションです。徐々に淫らになっていく過程が描写され、そちらがセールスポイント。演出やボリュームなどは価格以上のものを作ってくる「Argonauts」なのでコスパは問題ありません。「ヒロイン視点」は本作にも搭載です。

6位：宿星のガールフレンド ―the destiny star of girlfriend―

「mirai」から発売の『宿星のガールフレンド ―the destiny star of girlfriend―』は、半径1メートルで繋がる青春恋愛ADV。魔法少女として戦うヒロインの窮地を救うため、生命魔法で二人の命を赤い糸でつなぎ、共有することで両方を助ける事に成功するも、ヒロインと常に1メートル圏内で生活しなければいけなくなってしまったという梗概です。

平凡な学生だった主人公が憧れでもあった同級生の美少女と一つ屋根の下で三ヶ月一緒に過ごすというシチュエーションがこの「半径1メートルで繋がる青春恋愛ADV」になります。共同生活が進むにつれ互いに惹かれあう恋愛要素、バトル要素もありこちらはポップで明るくテンポが良い印象でした。

ヒロインの性格である明るさが非常にチャームポイントな本作。彼女の仕草や言動と作風の明るさ非常に魅力的に思えたそんな作品になります。シリーズを抱え、他ヒロインにはクール系、小悪魔系後輩もあり、気になる方はそちらもプレイしてみてください。

7位：年下彼女

「あざらしそふと」から発売の『年下彼女』は、主人公教師、ヒロインが教え子という関係性の教え子に誘惑される学園恋愛ADVです。遠い昔「大きくなったら、お兄ちゃんのお嫁さんになる」と交わしたその約束の張本人、年の離れた親戚の女の子が主人子のもとに訪ねてきたというあらすじです。

新米教師として学園に赴任してきたそこの生徒に偶然その彼女がいたという設定。教師と生徒という立場上、一線を引こうとする主人公に対し、ヒロインは一人暮らしの部屋に遊びに来て手料理を振舞ったりのあの手この手で男心をくすぐっる恋愛模様が本作になります。

教師×生徒の禁断の恋愛といえば、フィクションもので珍しくはありませんが、本作の良さはエロゲーながら文学的に心情を表現しているところ。ただただヒロインとのイベントを楽しむだけに限らず、詩的に綴られた気持ちを描写しているところは他エロゲーにはあまりに見受けられないテキストです。「純文学とエロゲー」という言葉に興味を惹かれるのであれば、本プレイはおススメです。

8位：キスからはじめるエゴイズム

「皐月」から去年の10月に発売された新作『キスからはじめるエゴイズム』は、アンドロイドとの恋愛を描いた「芽生えし自我がやがて切なくなるADV」。注視していただきたいのが『キスから「はじまる」』ではなく『キスから「はじめる」』です。ここに深い意味のあるストーリーとなります。

セックスするための愛玩機と作られたヒロインはアンドロイド。何の因果か、他の姉妹機にはない自我が芽生え、そのせいでセックスに嫌悪感を抱いて、自分の意志で研究所を脱走。自分の役割に疑問を持ちつつ、主人公に出会うあらすじになります。

アイデンティティという哲学的なテーマを掲げた、読み応えのあるシナリオと平易なテキストが分かりやす純粋」な物語です。主人公とヒロイン互いに不器用なところもあり、不慣れな恋愛観を描きつつ、低価格帯でありながらもキレイに着地。二人の会話も楽しく、実用性も中々のものです。どれをとっても全体的にハイクオリティーな作品が本作になります。

9位：上倉雛のヒミツ 〜ごほうびは私のカラダ♪〜

「アストロノーツ」から発売された『上倉雛のヒミツ 〜ごほうびは私のカラダ♪〜』は、ロープライスの抜き・イチャエロ系作品になります。内容は水泳部マネージャーにえっちなエサで釣ってもらうADV。登場ヒロインがエロ可愛いところがポイント高いです。

主人公は大学の水泳部に所属し、フィジカル、メンタルともに問題はないとコーチに言われながらもタイムがなかなか伸びないという壁にぶつかっていた。原因がわからず頭を抱えていたところに、部活の先輩にして水泳部のマネージャーであるヒロインが「なんとかして力になってあげたい」という気持ちから、結論「今度いいタイムを出したらおっぱい触らせてあげる♪」という梗概です。

シナリオなどは比較的普通ですが、ターゲットを実用性に絞っているだけのことはあり、イチャエロ要素は満載です。水泳部のマネージャーということもあり、シチュエーションは競泳水着の着衣えっち。ビジュアルも良く、手頃な価格帯でイチャエロを楽しみたいのであれば本作は間違いありません。

10位：エスカノ 〜ちょっとSな彼女は好きですか？〜

「ピンヒール from Lune」から発売された『エスカノ 〜ちょっとSな彼女は好きですか？〜』は、アブノーマルプレイに目覚める恋人同士を描いた彼女からの受身プレイを楽しむソフトマゾ向けADVになります。

付き合って一年ぐらいのカップルが、ちょっとマンネリ気味でその打開策に「簡易SMセット」を使用してみると、存外悪くなく行為にはまっていくという梗概。主人公は終始受け身に徹し、SM逆転というようなこともなくマゾ向けになります。

SMプレイの行為は徐々にエスカレートし、どんどんSっ気が増していく彼女が本当に素晴らしい作品です。恋人関係であることは徹底されているので無慈悲な痛めつけという描写はなく、いわゆる「いちゃマゾ」といったところ。カップルのエッチ感かつSMプレイが本作のコンセプトとなり、まさに理想のS彼女といったところです。

まとめ

今回様々なジャンルのエロゲーを紹介致しました。形式上、ランキングという形なので順位付けをしておりますが、どれもオススメなのは変わりありません。20位だからダメというわけではないのでご理解いただければ幸いです。

さて、共通してスマホエロゲは基本プレイ無料ではあるものの、Hシーンを見たいキャラクターはガチャの課金要素があります。また、そのシーンを見るためには好感度を上げる必要があるので目的のものを閲覧するには少々労力が必要です。

比べてPCゲームは買い切りな分、1キャラクターのエロシーンの多さでいうとPCゲームに軍配が上がります（スマホエロゲが長期間サービスし続けるのではれば逆転することはあります）。スマホエロゲは基本無料な分、お試しプレイを推奨します。

最後に一番大事なのが自分がどんな趣味をしているか向き合うこと。疑似恋愛系のキャラゲーが好きな方もいれば、凌辱系などのハードな描写が好きな方、両方ともいける口の方もいれば、実用性があればそれでいいという方など、エロゲーはエロゲーでもプレイスタイルは様々です。自分がどんなプレイスタイルに合っているかの確認は必要で、探り探りな方は、本ランキングジャンルのトップからせめれば好みが見つかることだと思います。